※八晴
※激短文
~H~
あ、転ぶ。とどこか人事のように思った瞬間に伸びてきた腕は、
私を包み込み、衝撃から守った。
だけど、冬という季節は寒いわけで、地面は凍ったりする。
いくら私の地元よりは暖かいとはいえ、
今朝うっすら降った雪が昼に熔け夕方に凍るぐらいにはここも寒いのだ。
つまりは八雲君の足元が凍っていてもなんらおかしくはない。
加えて八雲君は私を庇ってくれたから体勢的にも危うい。
もし彼一人だったら大丈夫だとしても、実は優しい彼が私を離すわけがなく、
彼の体は重力に逆らわずに倒れた。
~Y~
それは、いつも通りとも言える
もはや当たり前になりかけた慣れた状況だった。
トラブルメーカーという忌み名が呼び寄せたのか、
彼女のドジっぷりを考えればきっと僕に予想できないことではなかった。
まぁ、つまりは僕にも否はあったということで、それは認める。
が、しかし。
彼女の泣き出しそうな顔を見て
僕が感じる焦りと心情を鑑みればきっとイーブンだ。
いや、今までの苦労と労力を知れば
もしかしたら僕に同情してねぎらってくれる者がいてもおかしくはない。
まぁ、こうして僕が現実逃避という名の思考を巡らせている間にも、
彼女は今にもこぼれ落ちそうな涙をその大きな瞳に浮かべているわけで。
頭をうってないかと心配して大丈夫?を連発にしている
彼女の涙に抗う術を持たない僕はやっぱり全面降伏するしかないらしい。
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タイトル、「君の涙に」をつけようとしたけど
どっかの誰かのセリフっぽいなと思ったので自重。
晴香が泣いてばかりいるので強気な彼女を書こうと思ったけど
なんかついお約束な話になってしまった・・・。
でも八雲は8巻を見る限りきっと晴香の涙には弱いんじゃないかと。
くっつく前は不機嫌そうに怒るだろうけど、きっとくっついたら困り果てる気がする。
八雲新刊早く読みたいです。
ネタください・・・。
てか、御子柴新刊フラグですね!
八晴ももちろん登場することを期待してますv
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