※八晴
※捏造あり
カタクリ
~花言葉~
初恋・嫉妬
「え?けんちゃん結婚するの?!」
「そうみたいねぇ。晴香、悔しい?」
「べ、別に今更だし…。それに今は…。」
「あら。結婚先越されて悔しい?って意味だったんだけど、今は、何?」
「…〜!な、なんでもない!」
『今は八雲君が好きな人だもん。』
そう続いただろう晴香の言葉を正確に理解しているだろう恵子は、
ニヤニヤしながら晴香を見る。
罠にはまってしまった晴香はそんな自分に落ち込みながら、
恵子を悔しそうにを睨んだ。
親子喧嘩をしている二人の横では八雲が無言で運転している。
ちなみに後部席が晴香で、助手席には何故か恵子が座っている。
最初、八雲が運転を申し出た時に晴香のほうがいい?
とニヤケながら言われ、八雲が間髪入れずに否、と答えたからなのだが、
どうせなら親子二人で後ろに座ればいいものを。
わざわざ前と後で会話をしている光景に首を傾げたくなる。
八雲は滅多に自分からしゃべりかけないし、
ここは親子同士仲良く後に収まるべきだと思うのだが。
そんなことを運転に集中しているフリをしつつ考える。
『けんちゃん。』
八雲は知らない。晴香の過去。
お互い知らないことがあるのは当然なのに、
なんだかおいていかれた気になった。
—馬鹿馬鹿しい。
どうかしている。何をそんな子供みたいな。
八雲の眉間の皺に気づいたのか、
それとも反応を見たかったのか、恵子が八雲を伺うように尋ねた。
「…気になる?八雲君?」
「…いえ。別に。」
からかわれるのはいつものことなので、
少しでもからかわれる材料を少なくする為に言葉少なに答える。
「あら。残念。八雲君の妬く姿が見られるかと思ったのに」
言葉とは裏腹に恵子の口調は楽しげだ。
まったく意地の悪い人だ、と思いつつ、
無言の晴香の様子をミラー越しに伺うと、
苦笑しているような、さびしげな笑みを浮かべていた。
「八雲君が妬くわけないでしょ。・・・私だって見たことないもん」
それは僕が絶対見せたくないからだ、と心の中で反論しつつも、
八雲は何もいわない。
男のプライドというか、大人気ない意地だ。
石井さんとか、大学の同じ学部の奴、サークルの仲間、バイト先の先輩・・・。
実はいつも妬きっぱなしなんて、絶対口が裂けても言いたくない。
だいたい、晴香は無防備で無自覚なのだ。
こっちがいくら気を張っていても、
本人が鈍いのだから八雲の苦労は倍増する。
だんだん腹が立ってきた八雲は、この話は終わりだ、
とでも言うようにいきなり話題を変えた。
「・・・そういえば、・・・」
はじめて八雲から出した話題に、
逃げたか、と恵子はにやけ顔で、晴香は気づきもしてない様子で乗っかる。
結局3人でとりとめのない話題でもりあがりつつ、
恵子を目的地まで送った。
なにやら友人と会うらしく、帰りは送ってもらう、とのことなので
ここで別れる。
「八雲君」
「はい?」
「晴香をよろしくね。あの子、鈍いからいろいろ大変だと思うけど、まあ、頑張って」
ウィンクと共にかけられた言葉に、
晴香は父親似らしい、と改めて感じつつも、
晴香は父親似らしい、と改めて感じつつも、
とりあえずうなづく。
小声だったので晴香には聴こえなかったのか、
こちらを伺うような素振りが見えるが、
晴香には気づかれないように八雲は言った。
「・・・はい。他の男に譲りたくありませんから」
八雲の言葉に面食らった恵子を初めてみた八雲は内心驚きつつも、
何事もなかったかのように車を発進させた。
「ね、お母さんと何しゃべってたの?」
「・・・君の面倒を見るのは大変だ、という話だ」
恵子を送った後、一人で後ろは寂しいからとかなんとか言って
結局助手席に座った晴香は、八雲に問いかけた。
ちなみに、晴香はちょうど昼時でお腹がすいたのか、
持参したポッキーをたべていたりする。
甘党の八雲がそれを見逃すはずがなく、横目で見るが、
晴香はそれに気づかないようだった。
晴香はそれに気づかないようだった。
ちょうど信号が赤になる。
先ほどの話が頭の中でぐるぐると巡っていた八雲は、
少しの悪戯心と隠れた嫉妬で晴香にちょっかいをかけた。
つまり、晴香がこちらを向くように呼びかけ、
手を拘束すると、くわえていたポッキーを反対側から食べた。
唇同士が重なった瞬間に離し、
真っ赤な顔をした晴香を無視して運転に戻る。
ちょうどまた青になった信号に、内心ほっとしながら車を走らせた。
先ほどの話が頭の中でぐるぐると巡っていた八雲は、
少しの悪戯心と隠れた嫉妬で晴香にちょっかいをかけた。
つまり、晴香がこちらを向くように呼びかけ、
手を拘束すると、くわえていたポッキーを反対側から食べた。
唇同士が重なった瞬間に離し、
真っ赤な顔をした晴香を無視して運転に戻る。
ちょうどまた青になった信号に、内心ほっとしながら車を走らせた。
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何が書きたかったのか途中でわからなくなりました。
時期とかここにいたるまでの背景とか考えたら嫌です←
みなさん、安全運転を心がけてくださいね!
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