2010年10月27日水曜日

祐一先輩独白。 

※緋色の欠片ゲーム本編中

(祐一→?珠紀)


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彼女には、闘う力も、守る力も、何も、なにも、なかったというのに。




どうしてだろう、といつも首を傾げていた。

あの弱き無力の少女はそれでも諦めずに立ち向かうのだ。
なんの根拠もなく、大丈夫だと笑うのだ。

どうして、笑っていられるのだろう。
あんな圧倒的力を見せられてもなお、信じていられるのだろう。
絶望せずにいられるのだろう。

彼女は普通の人間で、ましてや、今までこの村に住んでさえ、いなかったというのに。

わからなかった。
彼女が、なぜあんなにも目を逸らさずに前に向かって進んでいけるのか。

怖くないわけがない。

死ぬかもしれない状況で、追い詰められているこの危機で、
もはや手が出せない、どうしようもない局面で、
どうして彼女はあんなにも明るくいられるのだろう。

次がある、と彼女は言う。

それは、またあのような戦いに、挑むという、そういうことだ。

覚悟も、準備も、まだ整っていない。
もう諦めすらある。

でも、彼女が、玉依姫がそう言うのならば、自分が退くわけにはいかないではないか。
守護者が、自分が、守らなくてどうする。
なぜ、自分が逃げられる。
彼女は、珠紀は、まだ闘うと言っているのに。


彼女の強さが、自分にもあれば、何か変わっていただろうか。

この、血に流されたままの自分。


何かが、変わる予感がしている。
しかしながら、それを拒んでいる自分がいるのも確かで。

このまま、運命に流されたいわけではない。
だが、変化を受け入れられるほどの強さがあるわけではなかった。


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緋色にまで手を出してしまいました・・・。
でも、緋色はなぜか妄想が膨らまない・・・。
ネタはいくつかあるんですがね・・・。
しかし、まさかの祐一先輩のからとは(笑)

漢字とか違うのは別にミスでないのであしからず♪

祐一先輩を呼び捨てにするのにめちゃくちゃ抵抗があります。
なんでだろ?愛?(笑)

拓磨≧遼≧祐一先輩の順に愛してるっ!

2010年10月22日金曜日

眠レナイ、眠ラナイ。  (晴香→八雲) 

※恋人同士
※若干微エロを仄めかしてます
※キャラ崩壊


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真夜中、晴香はふと目覚めると、ベッドから抜けだし放置された衣服を身につけた。

「晴…香…。」


八雲が手を伸ばしてシーツを探る。まるで何かを求めるように。
探し物は見つからなかったのか、眉間の皺は深まったが。

「…八雲君…。」

晴香はそんな八雲の様子にクスリと笑うと、意地悪げに眉間の皺をつついた。
起きないようにそっと。しかし八雲はさらに眉間に皺を寄せる。
どうやら直らないことを悟った晴香は諦めたように息を吐く。
窓の外を見上げてみると、まん丸の月が見えた。
どうやら今日は満月らしい。


実を言うと、晴香は八雲とこんな関係になれるとは思っていなかった。
自分の片想いで終わるのだろうとずっと思っていた。
期待もしたし、自惚れた時もあったが、現実問題無理だとどこかで諦めてもいた。
だから友達という中途半端の関係に甘えてなかなか自分の気持ちを伝えられずにいた。
八雲との繋がりをなくしたくなかった。
近づいてこじれるぐらいなら、遠くても繋がりを保っていたい。

八雲を失いたくない。

怖かった。
自分に自信がないことも事実だったが、八雲に拒絶されたら立ち直れない気がした。
もう傍にいられない気がした。

八雲は多分心のどこかで自分自身を憎み、自分の存在を認めてはいない。
晴香が八雲を好きになった理由すら認めていないのだろう。
その気持ちがいつか晴香を遠ざけるのではないかといつも不安に思う。
そして一番怖いのは。


八雲は、どこかで自分が生まれるための行為すら本当は嫌悪しているのではないかと、
晴香はいつも考えている。


八雲はいつだって優しい。
時々意地悪もするが晴香を一番に考えてくれていることを知っている。
晴香を優先するために自分を抑え我慢していることも知っている。
嬉しいけれど、それでは八雲が心から自分を出せていないということだろう。
それは晴香にとっても辛い。



—ねぇ。でも八雲…。そんなことをあなたに告げたら、
私と離れようとするんじゃないかってすごく怖いの。

あなたの傍にいられないことも、
あなたに触れられないことも、
考えることすらしたくないけれど。

一番は—あなたに愛されなくなるのがとっても怖いの。

だって知ってしまった。

赤い綺麗な左目も、晴香に触れる意地悪だけど優しい手も、整った切ない横顔も、
力強く抱きしめてくれる腕も、八雲の全てが晴香を捕らえて止まないから。

いつか八雲が疲れたら、自分は八雲の手を離せるのか。
答えは否だ。
こんなに愛しくて愛しくて堪らない手を、どうしたら離せるというのだろう。
晴香には出来ない。無理だ。



…ごめん…ごめんね…八雲君…。

自分のことしか考えられない私でごめんなさい…—。



「…晴香…?」
「…あ、や、八雲君…ごめ、…起こしちゃった?」
「…泣いているのか。…泣き虫だな、君は」

来い、と広げられた腕の中で、八雲の匂いやぬくもり、心臓の音に安心した。

そっと気づかれないようにため息を吐くが、八雲は気づいたらしい。
八雲が眉間にしわを寄せた。

「…まったく、ため息を吐きたいのはこっちだ。僕の腕の中で何か文句があるのか」
「な、ないよ!ないけど!でも!違くてっ…!」

また涙が溢れだし、言葉が出ない。
これでは説得力がない。
違うのだ。彼に、ちゃんと伝えたいのに。

「今が、…幸せでっ…。ずっと、続けばいいのにって…」
「…僕も、幸せだ」
「ぇ…。」
「なんだその顔は?」
「…八雲く…」
「…僕がいる。…大丈夫だ」
「…うん…」

涙が止まらない。


ねぇ、八雲。
その言葉に、私はどのくらい縋っていいの?
どこまであなたに踏み込んでいいの?
私の居場所は、あなたの隣でいいの?

信じてる。信じたい。
―――どうか、信じさせて。

あなたが、私が。

ずっと、ずっと、一緒にいられるって。
幸せになれるって。

願ってる。祈ってる。



「「…愛してる。」」



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八雲が好きで堪らなくて、もし別れることになったらどうしようと不安に思ってる晴香と、
そんな晴香の心情を実は全てわかっていて愛してる八雲。
端から見れば馬鹿ップルだけど晴香はマジで真剣に悩んでる。
八雲はそんな晴香が可愛くて愛しくて堪らないので、知らないふりをしつつコソッと様子を窺ってる。
可哀想なのは晴香でズルい八雲。
でもそのうち八雲のそんな余裕がなくなるくらいの暴走を晴香がするので、結局はどっちもどっち。
お互いがお互いを愛してるから起こる騒動。
八雲も晴香もお互いのありのままを愛してるからどうしようもない問題だったり。

・・・語ってすみません。
私の文才のなさを補うためには、私のウザい解説がなければ伝わらない気がしまして…(汗)

私の書くキャラは弱いし脆いなぁ…。


ホントは晴香独白で終わるはずだったのですが、最後、無理やりつけたしました(^^;)
若干救われたのかな…?

タイトルセンスなくて困ってます・・・。
もういっそのことお題にしようかな・・・。

小話。  堂上班+柴崎

※百合っぽい表現があります。
※キャラ捏造気味
※ほぼ会話文
※馬鹿話


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※恋人前。


特殊部隊の事務室で郁のため息が響く。

「はぁ…。」

「笠原さんどうしたの?眠そうだね。」
「昨日柴崎が寝かせてくれなくて…。」
ぶはっ。

小牧のいきなり噴出し、はて、と首をかしげた。
今のところで何かおかしなことがあったろうか。
「…?」

どこからかも吹き出したような声を聞き、郁は怪訝な顔で辺りを見渡すと、むせて咳き込んでいる堂上の姿があった。ちなみに手塚は顔を背けている。
小牧なんては上戸の世界に入っているが。

「堂上教官…?」
「…なんでもない。…寝不足だからと言って業務に影響与えるなよ。」
「それはわかってますっ!文句なら柴崎に言ってください!明日は訓練じゃないから大丈夫でしょって言うんですよ?!体力有り余ってそうなんだから付き合いなさいって!寝たいって言ってるのに、ずっと電気つけっぱなしで!」

途中でまたしても小牧がツボに入ったようだが、郁は気にせず続けた。
堂上の眉間のシワが深くなっていること、手塚が青くなっていることも気づかずに。

「何度もやめて早く寝ようって言ったのに全然聞いてくれないし!あんた下手なんだからもっと練習しろって!そんなの余計なお世話だっつーの!」

ドン!と机をたたいて郁は愚痴散らした。

「たかがゲームくらいでさっ!」


面食らった顔をした約2名と、その様子を見てまた噴出した者1名。

「…ぶっはははははッ。…ちなみに何の話だと思ったの?堂上、手塚?」

「…。」


押し黙った二人は、しばらく口を開くことはなかった。

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※別冊2後


「きゃっ!ちょっと柴崎!くすぐったいって!わぁっ…止め…!」



「…で。あれはいったい何の嫌がらせなんだ?」
「…わかりません…。」

堂上は、眉間に皺を寄せ、いつも以上に無愛想な、それでいて真面目腐った顔で誰ともなく問うた。
それに対し、手塚も真面目すぎる表情で不機嫌も顕わに答える。

ぶはっ!
そんな様子にか、小牧が噴き出す。
もっとも、柴崎が特殊部隊の事務室に姿を見せた時の意味ありげな顔を見た瞬間から、もうなにか含んだ笑い顔にはなっていたのだが。

「…小牧。お前なんか知ってるなら話せ。」
「ぶっ…くくく…い、いや…別に…何も知らないけどさ…くっくく…2人共、相当柴崎さん怒らせたみたいだね…ぷっ。…ていうか、あれはやっぱり嫌がらせの域に入るんだ?」

「…。」


堂上達は本気なのだろうが、見ているこちらからとしては面白い以外の何物でもない。
いかに奥さんまたは恋人を想っているかが伝わってきて、小牧はもう耐えられないとばかりに突っ込んだ。
そして、その後の沈黙も、小牧にとって笑いの要素にしかならなかった。


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柴崎と郁が大好きなんだ!!

2010年10月21日木曜日

ブリーチ 独白(乱菊→ギン)

夢を見た。


起きて空を見上げれば満月で。あまりにも明るいその光が自分の泣き顔を照らすから、さらに涙が溢れ出した。

困った。涙が止まらない。

夢の内容は朧げながら覚えている。

でも思い出したいものではない。忘れられないだけだ。



あの手を、思い出して自分の手を見た。絶対に離してはならなかった手。でも手を繋ぎ続けるには、あまりにも難しい手だった。



ギン…。



細くて白い、女みたいな手。でも頼りになる、唯一の救いの手だった。

その手があればなんでもできそうな気がした。

大好きで、離したくなくて。

ずっと、ずっと一緒になんて無理だと知っていた。覚悟だってしていた。

ただ、あんな別れは予想していなかったけれど。



追いかけ続けた背中だった。何度追いつき、追い越そうとしたことか。結局飄々と涼しげな顔で逃げられたが。



いつだって、伸ばした手は届かなかった。

そのくせ気まぐれに構ってくるから忘れられなくて。手を伸ばすことを諦められなくて。



後悔なら死ぬほどしている。

彼を止められるとは思わないが、せめて気づけていたのなら何かが変わるような気がするのだ。



嗚呼。どうすれば貴方は私の傍に居てくれたというの?

どうすれば、この手を取って愛を囁いてくれたというの?

…何故何も言わないまま、行ってしまったの?

私に貴方以上のものなどないと、知っていたでしょうに。



わからない。わからないの。

ずっと、ずっと一緒だったのに。

何も、わからない。



ギンは誰より、下手したら乱菊自身以上に、乱菊のことを知っているだろうに。



どうして、私…。

こんなにも。



世界の全てがギンだった。何もかもギンが一緒で、何もかもが、ギンに関係していた。

彫り込みとは怖いもので、ギン以外何もいらないと何度思っただろう。



どうして、連れて行ってくれなかったの?足手まといだから?

私は邪魔者だったの?

だったらどうしてあの時私を助けたりしたのよ?



どうして…。



いつからだろうか。こんなに離れてしまったのは。

いつからだっただろうか。貴方のことを好きになっていったのは。



この想いが消えることなど有り得ない。そんなはずがない。

誰に何を言われようと、この気持ちは一生ギンへ向けられるのだから。



愛してた。

愛している。

愛してる。

好き。

愛しい愛しい、私だけの。



ギン。



伸ばされた手は誰にも掴まれることなく落ちるのだろう。

そのことは最早決定事項で、覆ることがないことを知っている。

でも、また手を伸ばしてしまうだろう自分を、誰かは愚かだと嗤うだろうか。

 
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まさかハマると思っていなかったCPです。
でも、多分、これきりな気がします。
 
若干キャラ捏造ですかね・・・?(汗)
きっと乱菊さんはこんなに弱くない気がする・・・。
 
ちなみにこのギンはもちろん乱菊のこと一番に考えてますよ。
乱菊はそんなこと微塵も知らないけど、ギンはそれでいいと思ってて、でもどこか気づいてほしい・・・、
でも自分では言えないっていうもどかしいギン。
 
時期は現在ジャンプでも、ギンが藍染についてってすぐでも、どっちでもつうじますね・・・。
各自好きなほうで妄想してくださいな。(丸投げ)
 
あああああ・・・。
二人には幸せになってほしかったのに・・・(泣)

2010年10月20日水曜日

八雲中途半端小話 2連続  

※キャラ崩壊
※八晴、恋人同士設定
※状況不明


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八雲が晴香を気遣うように手を握る。
「…怖いか?」
「…少しだけ。…でも八雲君がいるから平気。」
晴香が甘えるように八雲の肩にすり寄った。そんな晴香に八雲も寄り添い、
さらに強く手を握り指を絡めた。
「…大丈夫だ。…君だけは、僕が守る。」
「…うん。信じてる。」
晴香は少しだけ笑みを浮かべると、自分も指をさらにきつく絡めた。


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『晴香。君が好きだよ。…君を愛しているから、…だからこそ君を解放しようと思う…。』
『…啓介く…。』
『男は晴香を抱きしめ顔中にキスしていく。そして耳元で囁いた。』
『…彼が好き何だろう?』
『っ…なんで…。』
『君を見ていればわかるよ。…僕は君のことを君よりもわかっているつもりだからね…。』
『…うん…。』
『…彼とあまり喧嘩をしてはダメだよ。…また君を奪ってしまうかもしれない。』
『…うん…。』
『…晴香…最後に一つだけ聞かせて欲しい。』
『…何…?』
『…僕といて、楽しかった…?』
『…うん…っ。楽しかったよ…。…でも…私、や…。』
『…。』

啓介は晴香の唇に人差し指を当てて困ったように微笑んだ。
晴香がその微笑みを見ると何も言えなくなるのを知っているかの如く。
—否、知っているのだろう。

『…彼の名前を呼ばないで。…君の手を、離せなくなってしまう…。』
『…啓介くん…。』




「…僕には無理だ。」
「え?八雲君?何か言った?…ていうか、離して?今いいとこなんだけど。」
「…。」
「…きゃっ…。もうっ!やく…んっ!?」
「…僕は例え君が僕以外を愛していたとしても君の手を離せない。…離さない。」
「…八雲君…?」
「…君は啓介役の方が好きなんだろうが、生憎僕は彼みたいには出来ないし、なれない。」
「…八雲君…。」

あるドラマの一場面。
どうやら晴香の愛しい彼はこの恋愛ドラマに自分達を当てはめたらしい。
もっとも、役者が一人足りないが。
いったい彼の頭の中では誰が割り当てられているのやら。
晴香は少し呆れ混じりの笑みを浮かべ、不安になっているらしい八雲に抱きついた。

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完全に二人の世界。

どうしてこんな状況になったとか聞かれたら泣く(←)

2010年10月3日日曜日

銀魂3z 沖神 

※キャラ崩壊注意
※ほぼ会話文





とある学校のどこにでもありそうな全校集会。


これは、そんな集会中に起こった出来事。

「飽きたネ。つまらないアル。お前、なんとかしろヨ」
「…なんで俺なんでさぁ…」
「お前が隣になったのが悪いネ」
「…そうかィ」
「そうヨ」
「…たく。…しょうがねぇ…。…こっちこい、神楽」
「?ーっ?!///」
「これで満足かィ?」
「な、何するネ!!」
「…わかんねェ?」
「ーっ!!わかりたくもないネっ!放すアル!!ここどこだと思ってるネ!

公共の全面ヨ!!」
「はい②そんなに騒ぐとさすがに気づかれるぜィ。…それとも、俺に黙らせて欲しいかィ?」
「っ////?!」
「おーおー。うろたえてるねィ」

「な、な、な、何考えてるネっ。セ、セクハラーっっっ」
一応、意識して声は小さくしたらしい。
「付き合ってるのにセクハラも変態もないですぜィ」
「っ!?」
真っ赤な顔で口をパクパクとさせている神楽を可愛いと思いつつも、次の行動にでる。

その行動がきっかけで、周りも巻き込む大喧嘩になることは、まだ誰も知らない。


 
***********************

 


「・・・で?チャイナが口を利いてくれないと?」
「そうなんでさぁ・・・」

ケロッとした顔で言う沖田に呆れている土方

「・・・謝ればいんじゃないですか・・・?」

と、八つ当たりをされてヘロヘロな山崎。

「別に俺は悪い事なんてしてないでさぁ。構えって言われた彼氏として当然の事をしたままでだィ」

「・・・・・・なんでそんな青春会話をわざわざ職員室の、しかも俺の机の前で言うの?!え?!何、いじめ?!新種の教師いじめ?!先公の心に新たな傷を負わせようとしてるの?!!」

そして、迷惑そうなモテない男代表、彼女イナイ歴=年齢の銀八。

この男達が集まったところで、喧嘩が終わるわけはない。


 

****************************



「...神楽ちゃん、仲直りしなくていいの?」

「そうよね。・・・もう一週間よ?」

「・・・謝りもしないやつと、仲直りなんて出来るわけないネ。嫌ヨ」

「・・・それはそうかもしれないけど・・・。でも、2人とももう1年以上付き合ってるんだし、・・・その、それ以上の事だって、初めてじゃないんでしょ?」

「・・・まあ、場所が場所だけど・・・」

「・・・////」

「え?・・・もしかして、・・・まだ?」

「え?・・・そうなの?!神楽ちゃん・・・」

「・・・////」

「「・・・・」」


 

***************************



「・・・だいたい、神楽も引っ張りすぎなんでさぁ。こっちはそろそろ限界だってのに」

「乙女心は複雑なんですよ、きっと」

「・・・心の準備ってやつか?」

「だから、ね、場所変えよう?・・・ん?待って、つーことはお前ら、まだヤってなかっブッ!」

「ウザイ。テメーコノヤロー。一生ヤれない身体にしてやろうか?ぁあ?!」

「そ、総太郎君!!落ち着いてぇぇぇ!!先生、死んじゃうから!!」

「総悟でィ!!自分のクラスの生徒の名ぐらい覚えろやァ!!」

「ギブ、ギブぅぅぅ〜〜〜〜!!!」

「「・・・」」

「だいたい、テメェ、担任だからって神楽の家に訪問するとか、どんな身分だよィ!!」

「いや、だから担任だって!!テェッ」

「黙りやがれィ!!俺だってまだアイツの部屋には入った事ないんでさァ!!彼氏を差し置いてこのクソが・・・。どのツラ下げて俺の前で生きてんでさァ!!」

「え、ぇぇぇ?!生きてることから否定されんの?!俺?!ガフッ」

「・・・沖田さん、もはや確実に八つ当た・・グフッ!!」

「・・ザキぃ・・・。何か言ったかィ・・・」

「・・・いえ、何も言ってないですいません」

「そうならいんでさァ」

「・・・総悟、いい加減お前も大人になったらどうだ?チャイナだって素直にお前が謝れば、きっと許すんじゃねぇのか?何だかんだ言っても、お前ら今まで付き合ってきたんだしな」

「そうですよ、思いっきり教室でバカップルだっ・・・ゴフッッ!!グフッ!」

「・・・ふぅ・・・。なんでィ、土方さんも自殺願望あったんですかィ?」

「いやいやいやいや。総悟、俺の話聞いてた?」

「しかと聞きましたぜィ。遠慮せずにもっと早く言ってくれりゃあ・・・。俺と土方さんの仲じゃねぇですかィ。」

「いやいやいやいや。全ッッ然聞いてなかったよね。寧ろ、シカトだよね。あれ?なんか視界がぼやけて・・・」

「そのまま花粉症になって死ね土方」

「はいわかった。俺がお前の相談に乗ったのが悪かった」

「今更でさァ」

「「「・・・」」」


 

************************

 


「・・・チャイナ」

「むぉ・・・。多串くん。どうしたアルカ?」

「いや、総・・・」

「その名前は禁句アル。後1ヶ月は聞きたくないネ」

「いやいやいやいや。神楽ちゃん、後一ヶ月とか、その前に先生沖田君に八つ当たりで殺されちゃうから。ただでさえお前らが付き合う前に、俺お前と噂になって殺されかけたからね。今度はもう本気で殺されちゃうから。ああ見えて沖田君、お前しか見えてないから、ホント。神楽ちゃん命だから。神楽ちゃん愛されまくりよ?マジでヤキモチ焼きだから。独占欲デカすぎだからね」

「・・・知ってるアル」

「あ、知ってるのね」

「知ってるなら話は早いだろ。アイツと仲直りしてやってくれ。今回はきっとお前が折れるまでアイツは折れねぇぞ」

「今後の事が関わってくるからさ。沖田君も必死なワケよ。神楽ちゃん。ここは神楽ちゃんが大人になって、百歩、いや千歩譲ってやってくれや」

「ヤーヨ」

「チッ。・・・いいか、チャイナ。あいつはお前の事愛しまくってるから、いろいろ男としては大変なワケだ。察してやってくれよ」

「愛しい彼女を想うなら、そのくらい我慢すべきアル。まだまだ愛情が足りない証拠ヨ」

「わかる!!お前の言う事ももっともだ!お前としては大変不本意だろうが、俺達やクラス・・・いや、この学園のためにも、沖田君とぜひ仲直りしてくれ!!頼む!!300円あげるから!」

「・・・はぁ・・・」

「溜息尽きたくなるのも分かるけどさぁ・・・。頼むって、神楽ちゃぁぁん〜」

「・・・バカアルナ、多串くんも銀ちゃんも。」

「あ?」

「は?」

「・・・こんなトコ見られたら、アイツの機嫌がますます悪くなるに決まってるネ。」

「「!!」」

「・・・あ。」

「「え?」」

「なんでィ・・・どこ行ったかと思えば・・・・・・土方さん・・・先生・・・・。お揃いで・・・」

「落ち着け総悟!!俺ら、別に何もしてねぇーって!!」

「そう!誤解だから!!てか、俺らはお前の悩みを解決してやろうと思ってだな!」

「・・・何が誤解なんですかィ・・・?そもそも、誤解じゃなかったら4分の3殺しごときじゃ済みませんぜ・・・」

「ちょ、え、4分の3殺しはもう決定なワケ?!!」

「・・・」

「・・・子供アル・・・」

「「!!!」」

「・・・なんだィ・・・。神楽、口きく気になったのかィ。」

「・・・放せヨ」

「嫌でェ」

「・・・ふぅ・・・」

「溜息吐きたいのはこっちでさぁ・・・」

「?!な、何するアル?!放すネ!!ここは学校ヨ!!」

「・・・神楽。いい加減にしろ・・・。もう、限界でェ・・・」

「・・・」

「・・・」

「・・・もう、二度と学校でこんなことしないなら許してやってもいいアルヨ」

「・・・それはできねぇでさぁ・・・。お前が可愛すぎて我慢なんかできるかィ」

「なっ!何言ってるアルカ!!」




「・・・俺ら、邪魔モノじゃね?」

「・・・タイミング逃したな・・・」



なおを続く二人の惚気にしか聞こえない痴話喧嘩に、巻き込まれた二人はそっと溜息をついた。



「・・・もう勝手にやってろ・・・」



*****************************

無理やり終わらせた感が・・・(笑)

てか、やっぱり会話文だけだと意味分かんないですよね・・・。
誰しゃべってるかとか・・・。
・・・すいません・・・。
各自妄想で補ってください!!

2010年10月2日土曜日

風間ED後 風間→←千鶴  予告風味。

※捏造設定
※中途半端の自己満
※多分続かない



風間ED後

風間→←千鶴


お互い遠慮したり勘違いしたりしてなかなか縮まらない距離。

千鶴は周囲の噂から自分が風間にとって迷惑で邪魔な存在だと思ってて、

風間は千鶴の気持ちが新撰組に捕らわれたままだと思ってイライラしている。

(実際は風間に迷惑をかけまいとして距離をとっているだけ)

→イライラしている風間を見てさらに千鶴が距離を置くという悪循環





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—あぁ…そうか。


 この人

風間さんは私の血筋にしか興味ないんだ。
…この人を好きになってはいけない。好きなってしまったら一生の片思いだ—。


愛のない結婚などしたくないと思っていた。



でも、もう無理だ。



だって知ってしまった。



この人の優しさも不器用さも。—恋しいと、愛しいと思ってしまったから。



この人が私を愛していないとしても、私はこの人の子を産みたい。

自分の血筋を利用しても、どうしてもこの人の傍にいたい。

想ってくれなくていい。愛してくれなくていい。だからどうかせめて。



「お前はいつも俺を見ぬな。—それほどまでに俺が嫌いか。

…まあいい。お前が何を思おうと、どうしようとお前が俺のものなのは変わらぬ。」



「…っ! 」


「そのうち嫌でも思い知るだろうがな…。 」





初めは心がなくとも良いと思った。傍にいれば、それで構わないと思っていた。

だが、今は。




なぜアイツは俺を見ない?



これほどまでに傍にいるのに。


どうすればアイツは俺を見る。


どうしていつも


 もういない

新撰組の奴らの面影を追っている。



「…事情が変わった。もう待ってはいられぬ。どんなに喚こうがもう止まらんぞ。覚悟はいいか…? 」


「…」

「千鶴。来いと言っている。…千鶴。 」

「嫌です!行きたくありません…! 」


「…強情な奴だ。 」





どうしても貴方の傍にいたかったから、だから私は選んだんだ。





「千景さん!下ろしてください!自分で歩けます!重いでしょう?! 」


「案ずるな。お前など片手で造作もなく持ち上げられる。むしろもっと太れ。

お前は柔らかく抱き心地も良いが、細い。そんな体では俺の子を産む時に苦労するぞ。」



「っ?!な、何を…っ!…と、とにかく離してください! 」


「…離してなどやらん。俺がどれだけ心配したと思っている? 」


「そ、それは…。 」


「…もう俺の傍から離れるな。…あんな思いは二度とごめんだ。 」


「…千景さん…。 」





「…千鶴。お前は俺の何だ。 」


「…つ、妻です。 」

「では俺はお前の何だ? 」


「…だ、旦那様です。」


「そうだ。夫婦間に遠慮も何も要らぬ。…ただお前が俺の傍にいて俺を愛していればそれで良い。




「…許して、くださるんですか…? 」

「許すも何も、これは命令だ。・・・お前に拒否権はない。」



千景さんは本当はとっても優しいんですよ。優しさがわかりずらいけど…。

でも、必ず私を待っててくれて…導いてくれます。

いつも優しい目で見守ってくれていて…助けてくれるんです…。

…俺様で強引で自己中心的に見えるけど、とっても頼りになる強い、格好いい人です。

誇り高くて情の深い、まさしく鬼の頭領に相応しい方なんです。



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ちー様は書きやすい。
というか、かなりシリアス捏造自己本意設定が妄想出来ちゃう(笑)
なんでだろう??

私基本ネガティブな人間なので、シリアスのが書きやすいんだ。
まあ、読みたいのは甘甘なやつなのだが(苦笑)
シリアスも読みたいときは読みたいけど、シリアスは基本長編じゃないと嫌だなぁ・・・。