2010年10月20日水曜日

八雲中途半端小話 2連続  

※キャラ崩壊
※八晴、恋人同士設定
※状況不明


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八雲が晴香を気遣うように手を握る。
「…怖いか?」
「…少しだけ。…でも八雲君がいるから平気。」
晴香が甘えるように八雲の肩にすり寄った。そんな晴香に八雲も寄り添い、
さらに強く手を握り指を絡めた。
「…大丈夫だ。…君だけは、僕が守る。」
「…うん。信じてる。」
晴香は少しだけ笑みを浮かべると、自分も指をさらにきつく絡めた。


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『晴香。君が好きだよ。…君を愛しているから、…だからこそ君を解放しようと思う…。』
『…啓介く…。』
『男は晴香を抱きしめ顔中にキスしていく。そして耳元で囁いた。』
『…彼が好き何だろう?』
『っ…なんで…。』
『君を見ていればわかるよ。…僕は君のことを君よりもわかっているつもりだからね…。』
『…うん…。』
『…彼とあまり喧嘩をしてはダメだよ。…また君を奪ってしまうかもしれない。』
『…うん…。』
『…晴香…最後に一つだけ聞かせて欲しい。』
『…何…?』
『…僕といて、楽しかった…?』
『…うん…っ。楽しかったよ…。…でも…私、や…。』
『…。』

啓介は晴香の唇に人差し指を当てて困ったように微笑んだ。
晴香がその微笑みを見ると何も言えなくなるのを知っているかの如く。
—否、知っているのだろう。

『…彼の名前を呼ばないで。…君の手を、離せなくなってしまう…。』
『…啓介くん…。』




「…僕には無理だ。」
「え?八雲君?何か言った?…ていうか、離して?今いいとこなんだけど。」
「…。」
「…きゃっ…。もうっ!やく…んっ!?」
「…僕は例え君が僕以外を愛していたとしても君の手を離せない。…離さない。」
「…八雲君…?」
「…君は啓介役の方が好きなんだろうが、生憎僕は彼みたいには出来ないし、なれない。」
「…八雲君…。」

あるドラマの一場面。
どうやら晴香の愛しい彼はこの恋愛ドラマに自分達を当てはめたらしい。
もっとも、役者が一人足りないが。
いったい彼の頭の中では誰が割り当てられているのやら。
晴香は少し呆れ混じりの笑みを浮かべ、不安になっているらしい八雲に抱きついた。

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完全に二人の世界。

どうしてこんな状況になったとか聞かれたら泣く(←)

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