2010年10月27日水曜日

祐一先輩独白。 

※緋色の欠片ゲーム本編中

(祐一→?珠紀)


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彼女には、闘う力も、守る力も、何も、なにも、なかったというのに。




どうしてだろう、といつも首を傾げていた。

あの弱き無力の少女はそれでも諦めずに立ち向かうのだ。
なんの根拠もなく、大丈夫だと笑うのだ。

どうして、笑っていられるのだろう。
あんな圧倒的力を見せられてもなお、信じていられるのだろう。
絶望せずにいられるのだろう。

彼女は普通の人間で、ましてや、今までこの村に住んでさえ、いなかったというのに。

わからなかった。
彼女が、なぜあんなにも目を逸らさずに前に向かって進んでいけるのか。

怖くないわけがない。

死ぬかもしれない状況で、追い詰められているこの危機で、
もはや手が出せない、どうしようもない局面で、
どうして彼女はあんなにも明るくいられるのだろう。

次がある、と彼女は言う。

それは、またあのような戦いに、挑むという、そういうことだ。

覚悟も、準備も、まだ整っていない。
もう諦めすらある。

でも、彼女が、玉依姫がそう言うのならば、自分が退くわけにはいかないではないか。
守護者が、自分が、守らなくてどうする。
なぜ、自分が逃げられる。
彼女は、珠紀は、まだ闘うと言っているのに。


彼女の強さが、自分にもあれば、何か変わっていただろうか。

この、血に流されたままの自分。


何かが、変わる予感がしている。
しかしながら、それを拒んでいる自分がいるのも確かで。

このまま、運命に流されたいわけではない。
だが、変化を受け入れられるほどの強さがあるわけではなかった。


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緋色にまで手を出してしまいました・・・。
でも、緋色はなぜか妄想が膨らまない・・・。
ネタはいくつかあるんですがね・・・。
しかし、まさかの祐一先輩のからとは(笑)

漢字とか違うのは別にミスでないのであしからず♪

祐一先輩を呼び捨てにするのにめちゃくちゃ抵抗があります。
なんでだろ?愛?(笑)

拓磨≧遼≧祐一先輩の順に愛してるっ!

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