ある日の昼下がり。
「ぎゃぁ—!何すんのよあんた!下ろせ—!放せ—!!」
「ちょ、お前なっ暴れんな!怪我悪化させる気か!落とすぞ!」
「落とせばいいじゃない!私重いんだから!骨折れても知らないわよ?!」
「俺を見くびるな!お前位余裕だ阿呆!」
「何よ〜!ちょ!そんな所触んないでよ!」
「わざとじゃねぇ!お前なんかに欲情しねぇから安心しろ!」
「はぁ?!失礼千万何だけど!篤さんにチクってやる!」
「お、お前なぁ!オフレコだろこれは?!」
「ふ〜んだっ!憧れの堂上一正に小言でも言われればいーんだわ!いい気味!」
「お前な!助けてやってる奴にそういう事言うか普通!」
「何よ?!私を助けるのは篤さんに頼まれてるからなんでしょ?!だったら私は篤さんに感謝すべきであって、あんたにじゃないでしょ?!」
「なんだその屁理屈は!?俺にも感謝ぐらいすべきだろ!」
「じゃ下ろしなさいよ!」
「お前歩けねぇだろうーが!あんまり暴れると落ちるぞ!ただでさえ重いのに!」
「何よ!さっきは余裕だとか言ってたくせに!どーせ私は柴崎と違って重いですぅ。明日ぎっくり腰になったら笑ってやる!」
「なるか!そこまで年いってない!つか柴崎と比べる事が間違ってるだろ!お前何様だ?!」
「あ〜そうですか!ラブラブな事で!柴崎に今のセリフ聞かせてやるんだから!」
「だからお前は何でもかんでもチクるだの何だのって!小学生か!」
「何よ!柴崎はあんたの物になったわけじゃないんだからね!渡さないんだから!」
「お前の物でもないだろ—が!どんな文句だそれは!」
「あんたの物でもないわ!」
ぎゃーぎゃー騒いでいる二人はもはや周りの注目の的である。
「二人共相変わらずだねぇ。」
そんな2人を小牧はのほほんと見守る。
小牧についていた新人隊員は困ったように2人を見て、しかし自分では止められないだろうということを悟って小牧に縋るような視線を投げかけている。
頭はいいが、どうやらまだ特殊部隊になじむには時間がかかりそうだ。
これぐらいのことを笑えるようにならなくては特殊部隊ではやっていけないだろう。
「・・・小牧一正、いいんですか。この騒ぎをそのままで。」
「う〜ん。堂上が知ったら色々面白そうだから、班長には教えてあげようかな。」
柴崎さんはわざわざ教えなくても情報入るだろうしね、といつものように笑って小牧は班長の待つ特殊部隊の事務所に去っていく。
残された新人隊員は途方にくれ、しかしどうしようもないと諦めたのか、小牧の後を追った。
騒ぎを知った堂上の罵声が響き、郁が落ち込むのと手塚が青くなったりするのはあと数分後である。
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郁ちゃんの怪我はそんなに大したことはないんですが、なんたってプチ堂上な手塚君なので
問答無用で運んでます。
多分肩に担ぎ上げてるんじゃないかなぁ・・・。荷物運びのように・・・。
柴崎は堂上が怒鳴って二人が静かになった後でひょこっと出てきます。
んで郁ちゃんを運んだ手塚君をからかって褒めればいい。
時期は別冊1後ぐらいかな~。
ここは自己満足よろず2次創作非公式ブログです。 原作者様、出版社様、その他関係者様とは全く関わりのない赤の他人が管理しております。 ネタバレやキャラ崩壊もあると思いますが、御覧になる際は自己責任でお願いします。
2010年6月5日土曜日
図書館戦争 喧嘩するほどなんとやら。 (郁+手塚+α) ※ほぼ会話文
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