※八晴
※八雲君が病んでる(キャラ崩壊)
譲らない。
渡さない。
誰にも、触れさせない。
逃がすものか。
だって、君はもう、僕のものだろう?
君自身にすら、自由なんて与えない。
君を自由にできるのは、僕だけだ。
そうだろう?
だって、僕は君を愛してるんだ。
君は、絶対何があっても、離さない。
――もしも、それでも、君が離れていくというのなら。
◆◆◆
「愛があれば何をしてもいいと思う?」
「・・・は?」
いきなり何を言い出すんだ君は、と八雲はあきれた目を晴香に向ける。
晴香はそんな顔しなくてもいいじゃない、とちょっと拗ねて言葉を付け加えた。
「この前見た映画でね、愛してるから、殺してしまいたいっていうセリフがあったの」
「・・・へぇ」
興味なさそうに、八雲は読んでいた本に再び集中しようとする。
そんな八雲が面白くない晴香は本を没収しようとするが、
よまれていたのか、八雲に逃げられてちょっとした攻防になる。
「・・・君はどう思うんだ」
本が晴香の手に渡ると、ため息をつきながら八雲が問いかけた。
疲れたのか、めんどくさくなったのか、
八雲は晴香から本を取り返すのを諦めたようだった。
厚い本をぺらぺらとめくり、晴香はよくこんな本が読めるなぁと
思いながら八雲に答える。
「そうだなぁ。私は愛があるからって何をしても許されるわけじゃないと思うなぁ」
「・・・ほぅ」
「あ、どーでもいいって思ってるでしょ」
「そんなことはない」
「絶対嘘。さっきから返事が適当だもん」
「・・・」
「ほら黙った」
分厚い本を雑に机の上におき、むすっとする晴香に
八雲はめんどくさそうに寝癖頭をさらにくしゃくしゃにさせながら
あくびをすると、ぼぞっとつぶやいた。
「・・・いいんじゃないか」
「へ?」
あまりに小さい声だったためか、晴香には聞こえなかったらしい。
首をかしげて八雲君?とこちらを伺っているが、
別に聞こえていなくても構わなかった八雲はその声の大きさのまま続けた。
「愛、してるなら」
八雲は晴香に気づかれないように黒い笑みをうかべ、つぶやいた。
―――君は、僕のものだ。
絶対、だれにも渡さない。
私はツンデレが好きですが、ヤンデレも好きなことに気づいて
なんかちょっと衝撃だったので書いてみた。
黒八雲のイメージはこんなんです。
新年一発目がこんなんですみません・・・。
今年ものろのろ更新且つ他のジャンルに浮気しまくりでしょうが、
どうぞよろしくお願いします。
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