拝啓
私の愛しいヒーローさん
お元気ですか?
そちらの天気は、相変わらずの曇り空でしょうか。
それとも、貴方が望んだ世界に、近づいていますか。
どうして私は、貴方が叶えたその光景を目にすることができないのでしょう。
どうして、私は貴方の傍にいることが叶わないのでしょうか。
愛しています。
愛しています。
愛しています。
気の迷いなんかじゃなかった。
貴方が私を窮地から救ってくれたから、その恩を感じて、なんてことでもないの。
弱った時に助けてくれて、一緒にいてくれたから、ということでもない。
弱った時に助けてくれて、一緒にいてくれたから、ということでもない。
心の底から、貴方に惹かれてた。
記憶が、こぼれおちていく。
貴方のこと、欠片でも忘れたくなんてないのに。
貴方のしぐさ、貴方の言葉、貴方の表情、貴方の癖…。
何気ないその一部すら、私の心に刻みつけておきたいのに。
私に、もう、その資格などないことは知っている。
この世界で生きる私に、そんなことが叶わないことも、わかっている。
それでも、貴方のこと、愛したその日々、思い出に変えたくない。
思い出す瞬間なんてないほど、いつも貴方のことを思っている。
ああ。
どうかどうか。
元気でいてください。
あの苦しい理不尽な世界は、全てに立ち向かう貴方に優しくはないから。
貴方に降りかかる困難が解決できるように祈っています。
・・・ねえ、私のこと、少しは思い出してくれていますか。
少しでも、貴方の心に残っていますか。
楽しかったと、言える記憶であればいい。
辛い過去として貴方に捉えられるのだけは嫌。
今、貴方の隣には誰がいるのでしょうか。
皆に優しい貴方だから、きっと仲間も多く、理解者も協力者もたくさんいることでしょう。
素敵な人だってそのうち貴方の前に現れる。
きっと、私より、好きになってしまう人だって現れてしまう。
忘れて欲しい、だなんて言えない私でごめんなさい。
私のいない世界で生きる貴方の幸せを願ってあげられない醜い私でごめんなさい。
貴方がいない世界で、もう一人の貴方と生きる私を、貴方は何と言うだろうか。
貴方の幸せを祈れないのに、私だけ幸せに生きていていいのか、迷うことがあるの。
でも、きっと貴方は笑って私の幸せを祈って祝福してくれるのでしょう。
そんな貴方だから私は恋をして、貴方を愛したの。
貴方の傍にいられなくても。
貴方の幸せを祈れなくても。
これだけは、私の全身全霊をかけて、願っている。
ああ、どうか。
貴方が目指す世界が、いつか叶いますように。
Hello,Hello.My HERO.My Darling.
Good-bye,See you next again.
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