2010年12月22日水曜日

パンジー 堂郁


※未来設定
※いきなり意味不明な場面からの開始にして何の説明もない
※想像力を働かせてくだい←
※若干シリアス


パンジー
花言葉:私を思ってください・純愛・心の平和


拓珠

※未来設定 (大学生)
※キャラ若干崩壊気味
※拓磨語り



珠紀は、恋人の贔屓目をなしにしても可愛い。
今だから言うが、高校のクラスの中でも一番可愛いかった。
まあ、確かに珠紀が村に来たばかりの時は散々なことを行ったが、
大蛇さんや祐一先輩、美鶴、なんては飛びぬけて美形だから
あまりパッとしなかったのだ。

だが、村を出て、街中の大学なんて入ってみると、
やっぱりこいつは可愛いんだよな、という実感が湧く。
おせっかいだったり、口うるさいところもあるが、
遠目でチロチロこちらをうかがっている女どもに比べたらはるかに
可愛い。

この前もナンパされかかってたし、
(もちろんナンパ野郎全員にあとから落とし前はつけた)
同じ学部だったり講義を受けてる野郎共が
可愛いと噂するのを何度聞いたことか。
まあ、当たり前っちゃあ当たり前なのかもしれないが、
毎度毎度腸が煮えくりかえる思いをするこっちの身にもなってみろ。
何度守護者の力を解放してぶん殴ってやろうかと思ったことか。

問題は珠紀だ。

あいつは自分のことを何もわかってない。
自分は可愛くないし、目立たないのに、俺らと大学で一緒にいると目立つから嫌だ
とか言い出す始末だ。

なんで自分にだけ話しかけてくる男子がいるのかとか、
どうして自分が注目されてるのかとか、
なぜか自分の周りに男子が集まりやすいとか、
色々気づくことはあるだろうが!!
(祐一先輩目当ての女の視線ばっかなはずないだろ馬鹿!
そもそもお前1人の時の方が見られてるって気づけ!!)

以前確かに散々ぼろくそ言ったが、
あんだけ人に見られてて、話かけられればいい加減自覚してもいいと思わないか!?

あいつは無邪気、無自覚、無防備、の三点セットでホントに危なっかしいったらない。
もう少し警戒心というものを覚えて欲しいものだ。


一応、恋人の俺からしてみたらいろいろ不安なんだぞ馬鹿。

祐一先輩や真弘先輩がなんだかんだと牽制を手伝ってくれてるが、
俺だって先輩達だってずっと一緒にいれるわけじゃない。
そこが大学というものであり、俺の不安を煽る恐怖の対象だ。
しかし、さらに怖いことに珠紀は今度バイトをやるだとか
サークルに入るとか言い出しやがった。
これ以上俺の負担を増やすのはやめてくれと大声で言いたい。
だが、そんなことを素直に言えるわけはないし、珠紀だってそんなに察しが良いわけがない。

結局拓磨は根回しの為に奔走したり、珠紀のガードに繰り出すことになるのだった。



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緋色一苦労症は拓磨だと思うんだ。
慎二はなんとかそういうの上手くさばけそうだけど、
拓摩は馬鹿だからね(笑)
真正面から受けちゃいそうだw

土千 現パロ


※若干キャラ崩壊
※少し大人向けの言い回しがあります
(そんな大したもんではありませんが)

それでもよろしい方のみどうぞ。


2010年12月19日日曜日

存在理由。

※名もないあて馬オリキャラ有
※五稜郭
※土千




その男のあまりに身勝手な、千鶴を、新撰組を、しいては土方を、馬鹿にするような言葉に、
我慢ができなかった。

ぷつんと、音が聞こえた。

「私の幸せを、あなたが決めないでください!!あなたに、何がわかるっていうんですか?!
あの人の、何が・・・!!」


知っている。
あの背が大きくて頼もしいと。
でも、それと同時に、あの背は本当にいろんなものを背負っているのだと。

知っている。
あの大きな手が、抱えているものを。
それは多すぎて、重すぎて、でもだからこそ大事なのだ。
けして手放すわけにはいかなくて。

知っている。
あの腕が、いろんなものを守っていること。
みんなが、その腕を頼りに集まり、糧と、導としているのだと。

知っている。知っている。知っている。
彼が、その身に預けられたものをどんな気持ちで受け取ったのか。
身を切るように、つらく、叫びたくなるような痛みを感じながら。

それでも、彼は。


彼が、近藤さんから引き継いだものを、どうして捨てられるというのか。

千鶴には想像もつかない。

だが、彼だって人間だ。
いくら鬼と呼ばれようとも、羅刹の身に成り果てようと、彼は人だ。

どれだけ重荷を感じただろう。
逃げ出したい時もあったはずだ。
嘆き、悲しみ、なにもかかも投げ出したくなったことだって。

でも、それなのに、彼は必ず進んでいく。


あの人の、あの切ない背など、もう二度と見たくないと千鶴は思う。
そう、二度とあの人にあんな顔はさせたくない。
いや、させない。

千鶴が彼の傍にいるのは、ただ傷を舐めあうためではない。寄り添うためだけではない。

支えるためだ。

そのためならば、なんでもしようと決めている。
絶対に、どんなことでも。


自分に、なにができるのかなんて考えたってわからない。
逆に彼の邪魔になってしまうのもわかっている。

でも、それでもあがきたいのだから。
千鶴はやるしかないのだ。


だから、こんなことで千鶴は負けるわけにはいかない。



もはや叫びのような怒鳴り声に、その男は面くらったらしい。
黙ったまま動かなかった。
そして一瞬黙った千鶴にまた話かけようとしたが、ある一点を見つめて押し黙る。
そんな様子に気づかなかった、気にもしていない千鶴は再び声を荒げる。

「・・・私の、幸せはっ!!!」

「・・・こいつは、幸せなんぞいらないらしい。」

「!・・・んむっ」

まるで黙ってろ、というように口をふさがれ、抱き寄せられた。
抵抗しようとしたら、強く抱きしめるようにますます拘束がきつくなる。
千鶴の口をふさいでいる手は、ごつごつとして男の、刃物を扱う武士の手であるのに関わらず、
争いごとを知らない貴族のように優雅できれいだった。
土方の、その余裕が現れているかのように。


「・・・残念だったな、これはオレのだ」

「「!!」」

千鶴までも震えたことに思うことがあったのか、土方は千鶴に一瞬視線を向けるが、とりあえずこの男を追い払うことを優先させたらしい。
まるで鬼副長時代の雰囲気で男を睨みつける。

「・・・ま、そういうことだ。手出しは無用。・・・次何かあれば、斬る」

「・・・」

男は押し黙ると悔しそうに舌打ちし、踵を返した。

辺りは静かになり、男の気配が消えたころ、千鶴はおずおずと口を開いた。

「・・・あの、土方さ・・・」

「千鶴」

「は、はい!」

「・・・」

「土方さん・・・?」

「悪いな・・・」

「どうして謝るんですか」

「・・・」

千鶴のまっすぐな目に、土方はそれ以上何も言えなくなる。
謝罪を撤回する気にもなれなかったが。
だから、その瞳から逃れるように千鶴を抱きしめた。

「・・・千鶴。自覚しておけ」

「?」

この娘は。本来、手にいれることのできない女のはずだった。
だが、再びその腕を掴んでしまったのなら。
その細い肩を、腰を、抱き寄せてしまったのならば。
愛しい身体を抱きしめてしまったのならば。
もう、手を離すことなどできないのだ。

誰にも、やるものか。


「覚悟しておくんだな」

土方の独りよがりな言葉に首をかしげつつも、
千鶴は己を抱きしめている土方の背に手を回す。
土方はその様子に気を良くしたのか、今までのどこか険を孕んだ空気がなくなる。

「・・・お前は、俺のだってことだよ」

冗談めかして耳元で囁くと、千鶴は動揺したのかやっぱり肩を震わせた。
しかし、先ほどとは違う耳の赤みに土方は口元を弛めると、なお一層強く千鶴を抱きしめた。


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本当は千鶴ちゃん独白で終わるつもりだったんだ・・・。
どこで狂った自分・・・。

なんだか色々詰め込み過ぎて何が言いたいのかわからんものになってしまった・・・。
あ、いつもですか。そうですか・・・。

メリッサ

※ゲーム本編1章あたり。
※補完というか捏造設定
※カップリング要素なし
※新撰組幹部+千鶴


何かしなければ。
隊士のみんなにとって為になることを。
何か見つけなくては。
だって、役に立たなければ、殺されてしまう。
役に立つことを証明しなければ。
自分がここにいるための大義名分を作らなくては。
切り捨てられないだけの価値を持たなければ。
何か、何か、自分に出来ることはないだろうか。
自分にでなければ、出来ないことが、何か。





「土方さん、何かお手伝いできることはありませんか」

駐屯での生活が始まってから、千鶴は土方に限らず、どの隊士たちにもそう尋ねている。
それは下手な命乞いよりもタチが悪い。
必死すぎて、目を背けたくなるくらいに。
まさに、何か用を与えてやらねばこいつは死ぬんじゃないか、と思わせるような気さえする様子の彼女を見て、幹部隊士の面々の反応はそれぞれだ。
ある者は嘲笑い、ある者は無表情で静観し、ある者は不憫に思う。
千鶴はそんな隊士たちの様子には気付いていないだろうが。

もちろん、彼女は部屋から出ることは禁止されているため、端から答えなど決まっているのだが。


非番の藤堂、隊務が終わった原田、稽古に励む永倉は中庭にいた。
藤堂が考えていたことをゆっくりと咀嚼するようにぽつりと呟いた。

「なんかさ、見てられないよな」
「あ?」
「何がだ?」
「・・・千鶴」
「あーあの子な・・・」
「・・・まあ、元が真面目なんだろうからな。この環境の下でじっとしてられないってのもあるんだろうが・・・」
「・・・土方さん、優しいんだかなんなんだかわかんねぇ…。お咎めなしのわりには軟禁生活でさ。可哀想じゃん・・・」
「…平助。そういう気持ちは大切だが、ほどほどにしとけよ。じゃねぇと大義を見失うぜ」
「わかってるけどさ・・・」
「あははは。相変わらずだなぁ平助君は」
「総司!」
「甘いよね本当。近藤さんが優しいのは昔からだけど、土方さんも幹部みんなもこんなんでいいのかなぁ」
「・・・どういう意味だよ総司」
「あれ見てみなよ」
「「「?」」」
「「・・・あ・・・」」
「・・・」

開けっ放しになっている窓から、千鶴が一生懸命に部屋の掃除をしているのが見えた。
自分の部屋から出れないのであれば、と考えて考え抜いた苦肉の策だったのだろう。
今日監視担当のはずの斎藤にでも頼んだのか、雑巾と桶が見える。
土方至上主義の斎藤が許可したということは当然土方にもその行動は筒抜けのはずだ。
それでも何も言わないあたり、鬼副長といえども千鶴に不憫を感じていたのだろうか。
何も言えない一同に、沖田はため息を吐き肩をすくめるとそのまま踵を返した。


その日の夜。
もうとっくに人々が寝静まった頃に斎藤が土方の部屋を訪ねてきた。
なんとなく予感はしていた。

「・・・副長。雪村の件ですが・・・」
「・・・なんだ」
「・・・自分の身を守る術は心得ているようです」
「そうか」
「・・・その、脱走の様子も見られませんし、指示にも従います。我儘を言うこともないようですし・・・」
「珍しいな斎藤。お前がそんな回りくどいこと言うなんざ。・・・千鶴の外出の件だろう」
「・・・はい」
「先日、検討をすると伝えたが、それほど急を要するのか」
「いえ、別にそんなことは。・・・ただ、その、見ていられないというか・・・」
「あはははは。本当、見てられないですよね」
「総司・・・」

突然部屋に入ってきた沖田は訳知り顔でにやにやしている。
面倒な奴が来やがったと土方は眉をひそめる。

「まあ、僕達が何も言わないでも、お優しい鬼の副長様は外出の許可を出すつもりだったようですけどね」
「副長・・・!」

驚いたように目を見開く斎藤の様子に苦笑する。
どうやら自分はよほど無情に見られているらしい。
そんな土方の心情を察したのか、沖田は猫のように笑う。
ため息をついた土方は、しかしその沖田の言葉には何も言わずに無言を通した。
その無言は即ち肯定である。
斎藤は目を瞬き、はっとしたように頭を下げた。


千鶴に巡回時の同伴が叶うのは、もう数日経ってのことである。


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メリッサ
花言葉:同情

タイトルが思い浮かばなかったので・・・。


土方さんは最初たしか雪村なんですが、そのうち千鶴になりましたよね・・・。
あの変化はいったい・・・?
心の変化ということでいいのでしょうか。
でも山崎とか新八には君付けたり付けなかったりも・・・。
なんなんでしょう・・・。

原田さんも一回ぐらい千鶴ちゃんって呼んでて、えええええ?!ってびっくりした。
ちゃんはない。あの顔&声でちゃんとかw

個人的に千鶴呼びのが好きです。
(斎藤さんの雪村呼びは例外的に好き。)

斎藤さんの土方さんへの盲信ぶりも好き。
千鶴と土方さんどっちをとるか、EDのちょい前の斎藤さんなら禿げるくらい迷いそうだw
ED後は多分千鶴だろうけど(笑)
うん、愛の力って偉大だよねってことでv


追記:随想録で平助の最初のやつと矛盾してますね・・・(汗)
    2次ですので、御容赦ください。