※キャラ崩壊気味
※オリキャラ的存在が一瞬だけ登場します
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『私と彼とどっちが大切なのよ?!』
いきなり来た晴香の友達だという派手で頭の悪そうな女が、逆切れ気味に叫んだ。
「八雲君。」
その意味がわからない質問に、サラッと即答で答える君。
質問をした女はその答えに唖然とした顔をして、悔しそうに走り去った。
お茶を出そうとしていた晴香はどうしたのかとキョンとしていたが、
八雲が何も言わないままなので、そのまま沈黙を守った。
そんな沈黙を破ったのは俯いていた顔を上げた八雲だった。
おいで、というように手を広げて少し赤い顔で微笑む。
晴香はその顔に嬉しそうな笑顔を浮かべ、勢いよく八雲の腕の中に飛び込んだ。
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突然、八雲の家である映画研究会の部室の扉が勢いよく開き、一人の女性が入ってきた。
その女性ーー 晴香が真剣な顔で八雲に詰め寄る。
「八雲君!胸は大きいけどちょっとデブってる方と、
美脚でくびれもあってスレンダ ーだけど胸は小さい方、どっちがいい?」
八雲は本を読みながら無表情で一言。
「…そのままの君でいい。」
「…っ八雲君っ!」
晴香勢いよく八雲に抱きつく。
ちなみに八雲の手は晴香の腰にちゃっかり回っていた。
八晴的4コマ。
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「…八雲君…おいで。」
まるで天使のように微笑んで腕を広げる。
その表情は母性愛に満ちていて不覚にも泣きそうになるくらいに母親を思い出した。
そんな顔を君に見られるのは癪で誤魔化すように俯いて君の腕を少し強引に引いた。
「…君が、来い。」
八雲のまさかの行動を予想出来る筈がない晴香は勢い余って八雲にぶつかるように腕の中に入った。
しかし八雲はなんなくその衝撃を受け止め、晴香を腕に閉じ込めるように強く抱きしめた。
「きゃっ!…八雲君っ?!」
「うるさい。少しぐらい黙っていられないのか君は。」
少しくぐもった八雲君の声には気づかないふりをして晴香は悪態度をとった。
「~~~もうっ。勝手なんだから!」
暫しの沈黙の後、きつく抱きしめられた腕の中で上手く動けない晴香は、
もぞもぞ動きながら八雲に不満の声を上げた。
「…でもなんかこれ私が抱きしめてもらってる感じになってない…?」
「問題ない。」
「…。」
納得いかない気がする晴香だが、八雲がいいならいいか、
と諦め、目を閉じて八雲の心音を聞いていた。
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いったいどんな状況だとか考えたら負けです。
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