2010年8月22日日曜日

図書館戦争 嫉妬と友情 (堂郁前提柴郁)


※別冊2中頃
※若干キャラ捏造有
※柴崎は郁大好き
※突然始まって突然終わります。


郁が堂上と何かあった時、相談するのは決まって女子寮の柴崎(と元・郁)の部屋である。

膝を抱えながらデカイ図体を丸くしている郁を見ながら、柴崎は口を開いた。


「嫉妬とか焼き餅とかあんたは一番していい立場で、権利だって充分にあるのよ。一人でいじけてんじゃないわよ。嫌な事は嫌って伝えなさい。我が儘だって嫉妬だってなんだって、受け止めてくれるわよあの人は。あんたより5歳も年上で大人なんだから、もっと甘えちゃいなさい。あの人があんたに頼られて甘えられて嬉しくないはずないんだから。」

「…でも。」

「お母さんの呪縛かなんか知らないけどね、つまんない意地張ってないで、もっとあの人に寄りかかって
いいのよ。あんたが寄りかかって潰れるような人じゃないでしょ?あの人はあんたの事は何だって知っときたいんだから、素直に言いたい事は言っときなさい。」

「…う、うん…。」

まだ沈んでいる郁に、柴崎はコイツに私は本当に甘いわと思いつつも、
結局いつも通り、極上の笑顔で言った。

—何の得も利益もないのにこの自分が。

「…ま、万が一、堂上教官がなんか言ってきたらいつでも私の所にいらっしゃい。お茶ぐらい出してあげるわ。」

「…柴崎ぃ…。」

涙目で抱きついてきた郁をよしよしと撫でつつも、
きっと今頃眉間に皺を寄せているだろう郁の旦那を思い、
柴崎は心の中でほくそ笑んだ。

—まだまだ笠原は渡しませんよ堂上教官?


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…好きな女の全てを知りたいと思って何が悪い。
って堂上さんは思ってると思います(笑)

堂上さんにとって柴崎は絶対勝てないライバルだと思うんだ。
比べる土俵が違うってわかってても、悔しく思ってればいい。

柴崎はそんな堂上の気持ちを知りつつも、優越感を持ってればいい。


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