「神楽の護衛?」
「ああ。最近高杉の連中の不穏な動きが目立ってきたからな。絶対あいつ1人にするんじゃねぇ。目ぇ離すな。」
「…随分とまた過保護なことで。高杉本人ならともかく幹部連中にならヤられるようなタマじゃねぇでしょう。」
「…別に神楽の腕を認めてねぇわけじゃねぇが、一応預かってるガキでしかも女だ。用心して悪いことでもねぇだろう。・・・これは近藤さんも銀時も同意済みだ。」
「…近藤さんはともかく土方さんも旦那も甘くていけねぇや。そもそもなんで俺なんですかィ?山崎でもいいでしょう。」
「あいつは普段無駄に神楽の傍にいねぇだろうが。いちいち建て前の理由考えんのもめんどくせぇ。その点、お前ならサボって神楽とツルんでても不思議はねぇだろ。」
「あいつには言ってないんですかィ?」
「あいつが護衛なんて大人しく受け入れるわけねぇだろ。下手すら撒かれる。…お前も黙っとけよ。」
「それはそうですねィ。ま、あいつが俺と一日中いるっていうのもあんまない気がしやすがねィ。」
「…喧嘩すんなよ。元も子もねぇからな。」
「それはあいつ次第でさァ。」
「おい!」
「まあ、公認のサボリなんてなかなか出来やせんし、そこそこ楽しんできや—す。」
「あのな!遊びじゃねぇんだぞ!総悟!」
「へいへい。要は我らが姫を守りゃあいいんでしょう。了解しやしたよ。」
「本当だろうな…。…もしあいつに何かあったら銀髪の野郎がうるせぇぞ。」
「旦那も溺愛してやすからねィ。」
「あいつが自分で護衛するって言って喚いてたからな。まあ副長自ら一隊員の護衛なんざ問題外で即却下したが。」
「…俺も一応曲がりなりにも隊長なんですがねィ。」
「サボリ魔が何を言ってやがる。」
「土方さんだって本当はずっと一緒にいて守りたいと思ってやすでしょう。」
「…アホか。んなに暇じゃねぇよ。つうことで頼んだからな。間違ってもあいつに気づかれねぇように守り通せよ。」
「へ—い。」
「…不安を煽るような返事するな阿呆。」
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「ちょっとちょっと沖田君。俺の神楽ちゃんが怪我したって聞いたんですけどォ!」
「あ—あんなんかすり傷でさぁ。」
神楽はいつからアンタのモノになったんだと思わないでもなかったが、
いつも通りの涼しい顔しつつも腹の奥底で相当激昂しているだろう銀時を
これ以上怒らせることを避ける為に沖田は賢明にも口にはしなかった。
もし銀時が本気で怒り狂ったら駐屯は半壊では済まないだろうからだ。
自分の身を守る為には必要な術だった。
少しの苛つきを覚えたことは感じ得なかったが。
「手首が普通曲がらない方向に曲がってたんですが—?」
「…人間誰しも気合い入れりゃ曲がりますぜィ。」
「そうか。んじゃ沖田君ちょっと気合い入れてみね?」
「遠慮しときまさァ」
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本当は続けたかったんだけども力尽きました…。
もしかしたら後で追記するかもしれない。
でも、続かないかも…(苦笑)
この設定は大好きだけれども、ネタが浮かばんよ…。
誰か妄想して形にしてくんないかな…。←
とりあえず、神楽が幸せならそれでいい。
(お前はどこのおと―さんだ)
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