※先に設定をご覧ください。
「素直に寂しいって言えば?」
「いや。…でも、まあ一応俺ら幼なじみだからさ。」
「あ—同情してくれるんだ—。優っし—。」
「…お前な、オレンジジュースで酔えるのか?絡むな。どこの酔っ払いだよ。」
「何よ。そんなこと言っちゃってさ。アンタこの前藤崎におばあちゃんみたいとか言って懲りたんじゃなかったの?」
「それを持ち出すな!」
あれはちょっとしたトラウマだ。
「アンタ藤崎に2日シカトされただけでめちゃくちゃ凹んでたもんね—。」
ギャハハと笑うこの女は、いったい東堂の前ではどんな姿を見せているのやら。
「…お前彼氏の前で絶対相当猫被ってるだろ。」
「そりゃまぁ、良いところ見せたいし?」
「…でもさぁ、なんかいろいろ見透かされてる気がすんだよね—。」
お、愚痴モードに入った。
絡まれるよりはマシなので、そのまま促す。
「へぇ。で?」
こういうのは藤崎がいた方が助かるのだがと思っていた塚本の心配は杞憂に終わった。
「なんかさぁ—私が頑張ってる所全部わかってくれてるっていうかさぁ。
…まぁそういうとこも好きだけど!でも悔しいのっ!
なんかペットとか妹とかちっちゃい子にいい子いい子してるみたいていうか!
子供扱いなの!そりゃあ東堂さんは大人だし私が子供なのは事実ですけど!?」
ノロケかこれは。何の罰ゲームだ。
なんで俺はこんな馬鹿なノロケ話を聞かにゃならん。
…藤崎め。あいつまさかこの事態予想済みだな?!
もしかしたら1度や2度聞かされたのかもしれない。
いかに東堂が格好よく大人で包容力があって懐が深いかをそれはもう熱弁している華絵を
呆れた眼差しで見つめながら、一刻一秒でも早い藤崎の到着を待つ塚本だった。
結局藤崎が来ても華絵は止まらず、キレ気味の藤崎が王子を呼び出し
華絵の暴走を止めるに至った。
華絵にしてみれば何だかんだ言って仲直りできたので結果オーライである。
「…俺マジで世界はあいつ中心で回ってる気がする。」
「何?ヤキモチ?」
「…今の流れのどっからその発想が出てくんだ?!」
「…酎ハイ一杯で酔えるとは安上がりだなお前。」
「・・・ほへ?」
…嗚呼。…どうして。どうしてこの人は、私が欲しいと思う言葉を、いつも、くれるの。
「…いいの?大事な幼なじみ取られても。」
「…お前なんか勘違いしてる。言っとくけど、俺が好きなのはお前だ。」
「…は!?」
「アイツとはただの腐れ縁。まあ幼なじみだから一応大事だけど、
俺が守りたいって思う奴はお前だけ。…それにアイツには王子がいるだろ。」
「…王子様が一人とは限らないじゃない。」
「華絵だったらいいよ私。」
「…そりゃあどうも。」
「何よ。もっと嬉しがりなさい。この私が付き合ってもいいと思う奴なんてめったにいないんだからね。」
「…ごめん。私は東堂さん一筋だから」
「藤崎、気づいてないの?塚本が自分からなんかする時は大抵アンタ絡みだよ。」
「…え…。」
「私の場合は私が暴走した後でしょ?藤崎が失敗なんかするわけないのにあいつが動くのは、あいつがただ自分で動いておかないと気が済まないから。私のはただの迷惑なフォロー。…ここまで言ってわかんない?」
「…。」
わからないというか、脳が混乱していた。
だって藤崎はずっと見てきた。
塚本がどんなに華絵を心配して気遣っているか。どんなに優しい目で追っているか。
東堂との関係を複雑そうに見ていたことも藤崎は知っている。
それなのに。
「正直どこまで手ぇ出していいかわからん。」
「え—高校生でしょ?もういいんじゃない?最後まで。」
「…お前なぁ…。」
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続きませんよ、多分。
・・・中途半端なやつばっかで申し訳ないです・・・。
・・・もはや作品でも小説でもないわ・・・。
ただの妄想の羅列だ(苦笑)
でも苦情が出ない限りこのまま行きます!←