2010年7月10日土曜日

詩的沖田独白



怒らすのは総司の役目

癒やすのは近藤の役目

落ち着かせるのは山崎の役目

黙って傍にいるのは斎藤の役目

慰めるのは左之助の役目

教え導くのは山南の役目

元気づけるのは新八の役目

笑わすのは平助の役目


—そして
千鶴を泣かすことができるのは、ただ一人のみ。
誰が欠けては千鶴は千鶴らしくいられない。

それでももし誰か欠けるとしたならば、きっと土方がそれを補うのだろう。
あの人はズルいくらい器用で千鶴の欲するもの全てを与えてしまうから。

自分が逆立ちしたってけしてできやしないことを、千鶴の為ならなんなくやってみせてしまう。
悔しい程格好良くて敵わない。
きっと今日も土方の胸の中で千鶴は泣き、そしてそのまま眠るのだろう。
我慢強く強がりなあの子が、ありのままの己を見せる心を許した唯一の存在。
それをそのまま受け止めても尚まだ余裕のある土方が、
あの子の選んだたった一人の『特別』。
それは自分ではない。自分では成し得ない。

嗚呼。なんで僕は土方さんじゃないのだろう。
なんであの子は土方さんじゃなきゃ駄目だったんだろう。
なぜあの子はあの人を選んだんだろう。どうして僕じゃダメだったんだろう—

君が選ぶあの人は、けして僕では敵わない。
でも君が選んだことならば認めてあげたい。
尊重してあげたかった。
だけれど。
どうしても、君の傍を離れることなどできなくて。
どうか、まだ。君のその優しい心に縋ってしまう浅ましい僕を赦して欲しい。

千鶴。千鶴。千鶴。君を、・・・愛しているんだ。

誰にも渡したくなくて。
君の瞳に、僕以外がうつるのが嫌で。

どうして、君は僕のモノになってくれないの?
どうして君は。
どうして・・・――――。

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土千←沖に見せかけつつ沖千だったり。

なにやら中途半端で終わってるようなかんじですが、勘弁してください。
まさか薄桜鬼初めての小説が沖田さんとは・・・。
風間さんとのオリジナル設定だったらいくつか妄想はしてるんですけどね。
形にするとなるとまとまらなくて。
おかしい・・・土方さん、左之さん大好きなのにな・・・。
いや、ちー様も3番目ぐらいに大好きですが!

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