※家康×霧姫←幸村公
※捏造
※真田先生ルートED後
※Twitterアップ済みというかとあるお方に捧げてあります。
もう帰れない。
もう戻れない。
だって、もう心はあの人でいっぱいで。
気づけば、いつの間にか貴方は記憶の中の人で。
貴方を思い出として扱う自分に気づいてしまった。
―――最初から許せたわけじゃなかった。
それでも、けっして流されたわけでもなかった。
私に触れるたびに許可を取るあの人の気遣いや不器用な優しさ。
力づくだって手に入れられたはずなのに。
いつだって私の意思、存在を尊重してくれたあの人は、瞳に熱い想いと激しい恋情を写していても、それをあわらにすることはなかった。
いつからか、彼のその熱情に、一途で大きな愛情に、触れたくなってしまった。
そうして触れ合って授かった存在は、とても尊く。
この子どもを産まないという選択肢は端から存在しなかった。
ただ、ただ、この存在が愛おしかった。
あの人との絆が、あの人といた確かな記憶が、あの人に愛され、心を許したあの一瞬が、愛おしかった。
これは裏切りだ。
こんな私を愛してくれた、彼に対する冒涜だ。
もう彼の元には戻れない。
彼の顔が見れない。
いったいどんな顔をして会えばいい。
他の男に身も心も許した、浅はかな私を、許してくれなどと言えるはずがない。
だってもう知ってしまった。
あの人が私に触れる熱い手のひらを。
優しい口付けを。
燃えるような瞳の輝きを。
私に蜜事を囁く甘い声を。
もう知らなかったことにはできない。
もう何もなかったことにはできない。
あの人の想いや優しさを嘘にはできない。
私とあの人のあの儚い一瞬を、なかったことにしたくない。
この子は確かに私が彼と想いを通わせた証だ。
きっと許されない私たちに唯一与えられた証だ。
私たちの間に愛と呼ばれるものが存在するなら、
この子が許されない存在であることなど、あってはならない。
この想いが、この愛が、罪であるいうなら私が背負おう。
全ての罪が、許されなくてもいい。
罪なら私が償うから。
この身を地獄におとしてもいい。
永遠の咎を私が受けよう。
未来永劫の苦しみにすら耐えてみせるから。
だから、だから、どうか、この子が、この子に続く未来が、幸せでありますように―――。
◆◆◆
目覚めてすぐに、自分が泣いていることに気づいた。
わずかに汗ばむ体が気持ち悪く、魘されていたことを自覚した。
泣くほどの夢だったのだろうか、と内容を思い出そうとするが、脳が拒否するかのように全く思い出せない。
だからきっと思い出しても良いことはないのだろうと、思い出すことを放棄する。
ここのところ毎日幸せに過ごしていたため、泣くことも、魘されることも久しぶりだった。
甘えないように、頼りきりにならないように気をつけていたつもりだったが、やはり自分は守られていたのだろう。
ふと自分が今まで寝ていた褥に目を向ける。
――いつもなら自分を抱きしめて、包み込み守るように眠る夫の姿はない。
夫がいないだけでこの醜態とは、仮にも真田勇士隊に組する者として情けない。
夫が帰ったらしっかり修行をつけてもらおう、と心に決める。
まだまだ闇が支配する時間。
しかしまた眠って魘されない保障はない。
お守りがてら夫の着物を引っ張りだして抱きしめると、彼の香りを感じ安堵した。
これなら魘されることなく眠れるだろう。
そう確信して、かえではゆっくり目を閉じた。
翌朝、己の妻のこととなると通常の何倍も勘が働く真田勇士隊の組頭が、虫の知らせに早馬で帰った時、目に映った光景を前に何をするかなど想像もせずに。
The 15 Best Hotels in Las Vegas - Mapyro
返信削除The best hotels 군산 출장안마 in Las Vegas. Top 원주 출장마사지 recommended hotels for meetings and meetings in 강릉 출장마사지 Las 구리 출장마사지 Vegas. Top recommended hotels for meetings and meetings 천안 출장샵 in Las Vegas.