2013年4月18日木曜日

ちぇんじ。


たいっっっっっっへんお久しぶりです。
放置ですみません。
私生活の余裕がないため、今年はこんなんだと思われます…。
更新したのいつ以来だろう…(遠い目)


※閻金+空玄

※現パロ

この設定ちっく

※入れ替わりネタ

※ご都合主義

※中途半端






朝目覚めると、なぜか俺は黒髪・赤眼になっていた。
いや、正確にいうとそれでは少々語弊がある。
正しく言うと、俺は閻魔になっていた。

「どういうことだ、これは…」

朝からめんどくさいことこの上ない。
今日はいっそ1日中引きこもって昼寝でもしていたいが、
今日は以前から玄奘としていた約束があった。
ここでドタキャンするとさらにめんどくさい。

嫌気がさしつつもなんとか頭を動かすが、
これといって解決策も原因もわからない。
あたりまえだ。
こんなあまりにも非日常的な展開は。

「…起きているか」

「…あー」

やっぱ、こうなるか。
前言撤回。
俺と閻魔はどうやら入れ替わってしまったらしい。


◆◆◆


「…閻魔?」

「…速攻で見破られるとは」

閻魔――見た目は悟空――はどこか悔しそうに眉をひそめるが、
玄奘は何が何だかさっぱり意味がわからない。

待ち合わせ所に悟空が本当に珍しく――まさに一生に一度の確率で
玄奘より先に来ていたと思ったら、それは彼ではなく、
まさか彼の兄で。
しかも、容姿は悟空だ。
いったいどういうことなのか。

パニックのまま固まっている玄奘をそのままに閻魔はいつもどおりの
余裕な笑みを浮かべた。

「すまないが、今日はこのまま私に付き合ってくれぬか」

「えええ?…そ、それは、いいですけど…」

「助かる。ああ、悟空と約束していたのは店はあっちだったな。では、行くか」

「え?あ、あの、閻魔?」


わけがわからぬまま結局閻魔のペースだ。
せめて店で落ち着いた時なら説明してもらえることを期待して
玄奘は促されるままに閻魔と共に歩き始めた。



◆◆◆


金蟬子は待ち合わせ場所に男が現れると、
目を瞬かせて彼女にしては珍しく幼い表情を浮かべた。

やべ、早速ばれたかと悟空が焦るが、彼女は何事もなかったかのように挨拶する。

「おはようございます。今日はどこに行きましょう?」

「ああ…。遅くなってすまなかった。…とりあえず、ホテルでメシ…いや、ランチに行くか」

声を低めに、そして口調にも気を配るが、閻魔が彼女――恋人の前で
どんな顔をしているかなど想像もつかないので
ボロが出ないかヒヤヒヤする。

(つーか、想像もしたくねーけどな…。いろんな意味で気持ち悪いし)

彼女が突っ込まない、ということはこのままでいいのか、
と悟空が考えこんでいる横で金蟬子はいつも通りだ。

彼女のいつもとは違った面が見れるかと少し期待をしていた
悟空は拍子抜けする。


たどり着いたホテルでこれにはあのワインが合う、昨日はどうだった、
などというとりとめのない話をしながら食事を終えると
金蟬子は今日はいい天気ですね、と投げかけるような軽い調子で口を開いた。


「ところで、いつになったら事情を話してくれるんですか、悟空?」

「…いつから気づいてた?」

「最初からですよ」

にっこりと笑う金蟬子の様子に悟空は頭を抱えた。

確かに、端端に違和感を感じてはいた。
閻魔ではありえない行動―悟空があんなスマートにできるはずがない―
をスル―し、まるで当然のように受け入れている様子。
さらには、閻魔ではなく悟空だからかのどこか他人行儀な言動。
なおかつ、名を一度も呼ばなかった。

「本当はあなたが言い出すまで黙ってようかとも思ったのですが。…このまま、部屋がとってある、などと言われてしまったら困りますからね」

絶対そんなことは思ってないだろう余裕の表情で語る金蟬子に悟空は降参し、
ため息を吐いた。

「…流石だな…。やっぱ、お前らには敵わねぇな…」

「ふふふ。ありがとうございます」

「…」

ここで礼を言うあたり流石閻魔の恋人か。

諦めて事情を話しだすと、金蟬子は悟空でも拍子抜けするほどあっさりと納得した。


「なるほど。朝になぜか2人の精神が入れ替わってしまった、と」

「ああ」

「さて、どうしましょうね・・・。きっかけもわからないとなると・・・」

「・・・流石というか、すごく落ち着いてるな・・・」

「まあ、こう目の前の事態を見ていれば受け入れるしかないですし」

「まあ、そうりゃーそうかもしんねーけどよ。・・・玄奘ならもっと取り乱すと思うぜ」

「ふふふ。そこが玄奘のかわいいところですから」

あなたもそう思っているのでしょう?と同意を求めるようにこちらを見る金蟬子に
悟空は肯定も否定もせずに話を変える。

「それより、悪かったな。・・・相手が俺で」

「え?」

「・・・デートは恋人とするのが基本だろ」

「・・・そんなことを気にするのですね・・・意外です」

「・・・あのなぁ・・・」

「・・・私はあの人が私に会いたくないという無言のアピールだと思いましたが、あながち間違えでもない、ということですね」

「はぁ?」

「大方、閻魔が悪ノリしたのでしょう?あの人は本当に変な部分で子どもですから」

「まあ、確かにあいつが言い出したことだが…」

「すみませんね。巻き込んでしまいました」

「いや、べつにそれはいいんだが…。どういうことだ?」

「…実は先日、少々言い争いになりまして。…多分、自分以外の他の異性と出かけることがどういうことか、わからせたかったのでしょう」

もっとも、私が玄奘に対して悪意を抱くことはありませんから、
無意味ですけど。

金蟬子の妹への愛情をわかっていないはずがない閻魔だが、
そこはこのべた惚れな年下の恋人相手にへたなことはできなかったのだろう。

あの人は、本当に私に甘いですね。

ぽつりと小さな声で呟いて微笑む金蟬子の表情は、
悟空が今まで見てきた中で、一番甘く、輝きを放っていた。


「…でも、たまにはいいですね」

「・・・あ?」

見惚れたことを気づかれないよう誤魔化すようにコーヒーを口にふくむ。

「あなたとこのようにゆっくり二人で話すのは多分はじめてですよね」

「・・・ああ」

あの閻魔が最愛の恋人と他の男を二人にするはずがない。
━━━━しかも彼女に恋心を抱いていた相手と。
今回閻魔が許したのは、きっと玄奘という恋人ができた自分だからこそだろう。
もし過去にこんなことが起こっていたとしたら、どんな理由があろうと
こうしたことを起こそうとは思わなかったに違いない。
━━━━彼が気づいていなかったはずがないのだから。


「・・・実は、一度二人で話してみたかったのです」

「・・・は?」

「こんなこと言ったら玄奘に悪いかもしれませんが」

その前に閻魔が妬くだろ、という言葉は飲み込む。
閻魔が妬く様子など想像もしたくないし、自ら惚気話に首を突っ込むような趣味は無い。

「玄奘の可愛さについて、語りたくて」

「…」

「…というのは冗談としても」

真顔だったぞ今、という言葉をまたも飲み込む。
金蝉子がなんだかんだといい性格なのは先ほどもあの閻魔の彼女であるというだけで
十分すぎるほど知っていた。

「なかなかこういった機会はないですし、あの子が選んだ相手がどういう人か…見極めたかったのです」

「…」

妹溺愛のシスコンな彼女は、そこらの男なら100人中100人は振り向くだろう笑みを浮かべ、
しかしどこか真剣味を含んだ瞳で悟空に向き合った。


◆◆◆


「…はあ…ありえないことで信じらませんが…いったいどうしてそんなことに…」

認めたくない、しかし現実は否定できず、諦めたようにため息をついて、
玄奘は目の前の余裕たっぷりの男を見上げる。
こちらのため息など気にしたようもないように微笑むその姿はいつもより色気が3割ましだ。
       ・  ・   ・   ・  
もちろん、いつもの悟空と比べて、だが。

中身が違うと雰囲気もこうも違うのか、と玄奘は内心惚れ惚れする。
今の悟空からは普段の適当でやる気のなさは見えず、
少し気だるげな色気のある大人っぽさが目立っている。
さすがあの姉と並んでいて引けをとらぬだけはある、と納得していると、
閻魔(見た目は悟空なので、と言っていいのか謎だが)と目があう。

「…どうしたのですか?」

「…いや、あれともう少し早く出会えていたならば、こういう姿を見られたのかと、思ってな」

「…こういう姿、…ですか?」

目を細め、どこか遠くをみているような彼の考えていることなど、
あの姉のことしか考えつかない。

「…あれはお前のように素直に感情を表に出さんからな」

「…」

そう言われると密かに気にしている子供っぽいところを指摘されたようで複雑だ。
自然に寄った玄奘の眉間の皺に、閻魔はクッと喉の奥で笑う。

「…気にしていたのか…すまぬ。別に咎めてはいない。そう怒るな」

「…」

その顔で素直に謝られるとどうしても違和感を感じるし、反応に困る。
素直ではない意地っ張り同士喧嘩になってしまうのはいつものことなので。

「…玄奘」

「え」

いつもより色っぽい低い気がする声が呼ぶと、自分の名を呼ばれたように感じないのはどうしてだろう。見た目は悟空の姿でも、どこかオーラが溢れていて、いつもの悟空ではない。
彼ではない違う人が誰か別の名前を呼んでいるように感じてしまう。
これも閻魔の不思議な魅力なのだろうか。

「な、なんでしょう」

少し間が空いてどもりながら返事をすると、閻魔は困ったように笑った。

「…そう固くなるな。とって食いはせぬ」

「…は、はあ…」

警戒はしていないが、思わず腰が引いてしまう。
肉食動物に睨まれたような心地だ。
彼がそんな野蛮ではないことは承知しているが。

「…私と、取引をせぬか」


→NEXT?


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誰得だって?
私得です(ドヤアアアア

閻魔・悟空兄弟と金蝉子・玄奘姉妹のそれぞれのカップルが見たい!!! 
みたいよーみたい・・・

誰か同じ妄想してる人いないかなあ。切実に募集してるんですが…
語り合いたいいいいい

玄奘は頭固いイメージだけど、金蝉子は遊撃性があっていい性格してると思う。
対観音見る限りwww

閻魔様の嫉妬とかおいしくないですか…
あの人の嫉妬姿とかご飯三杯行けます(え
きっと顔つきはあんま変わんないけどきっと余裕がなくなると思うんだ
閻魔王様あああああああ(悶え死ぬ


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