久々な更新が新ジャンルでさーせん・・・。
八雲サイト様からリンクしていただいてるのにもかかわらずこの仕打ち・・・。
そしてサイトも放置ししてすみません・・・。
こんな不定期気まぐれ更新サイトで良ければこれからもどうぞよろしくお願いします・・・。
(あ、ということで、一応ぴくだけじゃなくてこっちも残しておこうかと思います・・・)
次こそは八雲いい加減UPしたいです・・・。
しかし閻金になりそうな気も・・・。
※双界幻幽伝(蒼朧)
※捏造未来(結婚後)
ああ、まずい、ミスったなと感じた時にはもう戻れぬ位置だった。
身を挺して庇った部下が青い顔をして今にも腹をかっさばきそうな態度で謝るので、
それを止めさせながら考えるのは、この将軍や部下の兵士やら武官だらけの状況にふさわしくない
愛しい妻のことだ。
きっとこんな怪我を見せたらあの娘は卒倒するのではないかと思う。
血が足りずにうまく回らない頭で一番先に思ったことがそれなのは武官としてどうなのかと思ったが、自分の本能があの娘を求めているのだからしょうがないと誰に向けてかわからない言い訳をする。
ここのところ忙しくてろくに触れ合えていなかったのでそろそろ色々足りない。
もしこの任務の前に朧月と触れ合う機会があったならば、
きっとこんなことは防げたのではないかとすら思った。
そんなことを考えていたので、白い虎にまたがって突然現れた娘が、
幻ではなく本物の妻だということに気づくのが少々遅れた。
自分の脳内がとうとう幻覚を起こしたのかと思った時、そっと手が触れたぬくもりを感じて
ぼんやりしていた思考が目覚めるように覚醒する。
たとえ世界が滅びようとも自分からは絶対外には出てこれないと言って憚らないあの嫁が、自分から外に出てきたことにまず驚いた。
思わずなんで来たんだこの引きこもりがと突っ込むと、朧月は溢れる涙を隠しもせずにのたまった。
「ひきこもれないのは嫌ですけど、蒼刻さんに会えないのはもっとずっと嫌です。」
そ れ
そのセリフはあのひきこもりの少女にとって、最上級の愛の言葉なのではないかと思った。
一瞬体中の痛みが引いたのだから愛の力とは恐ろしい。
思わず抱き寄せてバカと呟くと、蒼刻さん、と泣きそうな声が返ってくる。
己の名前を呼ぶ声すらも、愛を告げられているようでくらくらした。
「私の面倒を一生みてくださると約束したのですから守ってもらわなければ困ります。」
「約束を破るような蒼刻さんは蒼刻さんじゃないありません。」
「私は蒼刻さん以外の殿方を夫にしたつもりはありませんよ。」
つっかえつっかえ涙を流しながら言う言葉は蒼刻に衝動を与えるのは十分な威力だった。
悲鳴をあげる身体を無視して、思い切り口付ける。
過去に毛並みと称した美しいぬばたまの黒髪は蒼刻の荒々しい手つきで大いに乱れる。
ここまで激しい口づけは寝所でもしたことがないのではないかと思うほど熱烈な口づけだった。
蒼刻の理性が残っている普段であれば、朧月のただでさえ平均以下の体力や肺活量を考えて自重していたが、今はそんなことは頭から抜けていた。
もちろん、周りの状況も。
角度をかえ、たまに顔中にキスの雨をふらせ、朧月に呼吸の時間を与えながら、
数えるもの馬鹿らしいほどの時間をたっぷり口づけに費やした蒼刻は、
それでも名残惜しげにようやく離れた。
呼吸ができずに気を失う寸前の朧月の上気した頬が青くなるような、
あくどい笑みを浮かべた蒼刻は、俺の怪我が治ったら覚悟しておけよ、と耳元で囁く。
ギラギラとした獰猛で誘うような瞳は見慣れてはいるが、
それでも思わず回れ右をして逃げ出したくなる朧月だ。
震える体を逃がさぬようにしっかり抱きしめ直した蒼刻は、
限界だったのか、満足げに目を閉じた。
未だに息を整えている朧月に同情の目を向けるもの、あの劉将軍の甘すぎるラブシーンに目を白黒させるもの、面白がるような好奇な視線を向けるもの、ニヤニヤとした口元を隠そうともしないもの、憧れの将軍の普段とのギャップに戸惑うもの、見なかったように振舞う赤面している若い武官…。
ここが公衆のど真ん中だったという事実に朧月が今更気づいてとうとう気を失うのは、彼女の性格をよく知るものならば予測の範疇内だったろう。
―――医者のもとに蒼刻を運ぼうとした武官が、二人を離そうとしても蒼刻は朧月を離さないままだったので、結局朧月とセットで運ぶハメになったというオチまでついたのだが。
この後、怪我が治って復帰した蒼刻は、愛妻家の嫁馬鹿という新たな噂とともに周囲からからかわれることになるだが、自業自得なので開き直って嫁自慢をしたら、さらに噂が広がり、嫁が恥ずかしさのあまりもう一生外には出ないと宣言するというちょっとした騒動があった。
劉家は今日も平和である。
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ということで、ハマりました…。
新たなジャンル…。
もうね、蒼刻さんが愛しくて…!
最近の私にしては珍しいツッコミ系正統派ヒーローを好きになった気が。
ツンデレでもなくヤンデレでもないよ。
でもヤンデレの要素は持ってると思ってるw
朧月は私にソックリすぎてwww
この子好きっていうと自己愛激しいと同義なんじゃないかというくらい
私の性格と似てます。
引きこもっていたいし、自分が人に傷つけられるのも人を傷つけるのも嫌だし、
恋に臆病だったり、人との関わり方を知らなかったり、変なとこで素直かつ直球で
ひねくれてたりね(笑)
妄想止まらなすぎてはやく続編が読みたいです。
あと2次はまだですか。ひとつも見当たらない悲しさ…(´;ω;`)
短編集とかパロ第二弾とか欲しいです。
そして語れる同士求む。
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