※八晴
※激短文
※ふんいき
「君は、いつも友人のこととなると一生懸命だな。」
それが、僕にとってどんなに残酷なことかも知らないで。
四苦八苦してようやく助け出した晴香を腕の中におさめた八雲が
どんな顔をしているのかは晴香にはわからなかったが、
安堵したような、泣きそうな気配が伝わってきて、晴香は息をのんだ。
何か言いたそうだった晴香が大人しく腕の中にいるのに
八雲は安心したのかどうか、さらに強く抱きしめる。
君は精一杯、自分にできることを、と真剣な顔で。
僕が、どんな思いをするかなんて考えないのか?
八雲の理不尽といえば理不尽な想いが晴香に伝わるわけがないが、
晴香なりに何かを察したらしく、顔を精一杯八雲の方に向けようとした。
「・・・なにか、怒ってる?八雲君?」
「ああ。」
でも、そういう君だからこそ君で、僕は救われたんだろう。
そう思えばもう何も言える言葉はなく。
八雲はただ戻ってきたぬくもりに甘えるしかなかった。
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台詞として言わせたかったけど、あまりにもらしくなくて結局タイトルに…。
初めてタイトル考えてから話を書きました。
お題って感じで新鮮でした。
それにしても私は八晴のリハビリが必要だと思うの
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