※円撫
※帰還ED
見られている。
じいっと何かを訴えているような瞳に円が気づかないわけがない。
――それが彼にとって一番大切で愛しい存在であるなら特に。
しかし、優先させなければいけない仕事があるのも事実だ。
きっと見つめ返してしまえば理性はあっという間に崩れてしまうだろう予感があったから、
感じる視線を無視しつつ、円は黙々と作業を進めていた。
「はい、それでお願いします。え、・・・わかりました。善処します。それでは失礼します」
クライアントとの電話を終え、円はこれはちょっとまずいなと眉間にしわを寄せた。
当分は仕事が詰まっていて時間に余裕が持てそうにない。
久しぶりに会えたというのに今日もずっと待たせている彼女になんと言おうか。
・・・彼女のことだからきっと仕事を優先しろ、というのは想像に難くないが、
それはそれで円にとって面白くはない。
まあここで考えていても仕方がない。
とりあえずしなければならない事項を終わらせるのが先だ、
と思い直すが、それでも相も変わらずこちらをじっと見ている彼女が
気にならないはずがなく、円はついに根負けした。
「・・・なんなんですかさっきから。僕の仕事が終わるまで大人しく待っててくださいって言いましたよね？確かにずっと待たせて悪いとは思ってますけど、そんな風にされると気が散るんですが。もしかして誘ってます？襲って欲しいんですか？」
「な！なんでそうなるのよ！ただ見てただけじゃない！」
顔を赤くした素直じゃない愛しい恋人に円ははあ、とわざとらしくため息をついた。
「あんな熱っぽい視線を送られて僕が変な気持ちにならないと思ってるんですかだから無自覚って嫌なんですよいい加減にしてもらえませんか」
「ね、熱っぽい視線って何よ！私はただ、円がすごく真剣に仕事してるから意外っていうか、驚いただけで・・・」
「心外ですね僕はいつも真面目に仕事してますよ」
「それは、まあ、円が真面目なことは知ってるけど・・・」
「なんですか、その含みがありそうな言葉は」
ああ、これではいつもの二の舞で喧嘩になってしまう。
多分お互いわかっているのに言葉が止まらないのは
本来の性格故か、それとも気を許しているからか。
おそらくは両方だろうが、前者の割合が強いのだろう。
これでは喧嘩別れになってしまう、と円が珍しくひこうとしたら、
撫子がこれまた珍しくぽろっとこぼした。
「私は、ただ、仕事してる円がカッコいいなって思って・・・」
「・・・は？」
一瞬固まったのは空耳か何かかと思ったからだ。
意地っ張りで素直じゃなくて可愛げない恋人の、
破壊力抜群の凶器的な口説き文句。
円は彼女が自分を愛してくれてるらしいことは知っているが、
それでもどうしたって自分の気持ちの方が大きいと思っている。
自分の方が彼女を愛しているし、
自分が想っているようには彼女は自分を想ってくれてはいないだろう、と。
だから、彼女から好意を向けられているとはっきりわかるような言葉は
簡単には信じられない。何か裏があるのではないかとついつい疑ってしまう。
もっとも、これは自分が愛されていい存在なのか、愛される価値があるのか、
という昔から抱えているトラウマ的なものもないわけではないのだが。
「・・・何言ってるんですか貴女。僕をからかってます？純真な僕を惑わせて何がしたいんですか」
「・・・あのね」
撫子が頭に手を当ててため息をつくが、円に関係はない。
（彼女にどう思われていようが僕は僕のしたいようにするだけですし）
仕事優先のつもりだった円の思考を壊したのは彼女自身なのだから、
責任は取ってもらうべきだろう。
抑えていた欲望のままに彼女に手を伸ばすと、
若干の抵抗を受けたが、円にとっては些細なことだ。
まだ残っている仕事が脳裏にちらついたが、
まあ、一通りのことは終わらせたからあとは多少の睡眠不足ぐらいでカバーできるだろうと、
勝手に自己解決して円はようやく腕の中におさめた恋人を味わうことにした。
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また新たなジャンルに手を出してしまったよね＼(^ｑ^)／
でも私が悪いわけじゃないの。
CZが面白すぎるのが悪い
CZもっと評価されるべき！
撫子は絶対に仕事と私どっちが大事？なんて言わないだろうけど、
円は仕事と僕、どっちが大事なんですか？とかいいそうだ。てか絶対言う。
だがそこがいい
学生と社会人のCPは色々おいしくて困ります
もちろん壊れた世界EDも大好きだ！
てかFDくださいいいいいいい
寅撫≧円撫＞＞＞＞鷹撫なかんじで好き(≧ω≦）
久しぶりにネタが降ってくるCPに会えたけど
配給少なくて泣けます(´；ω；`)
2次もっと増えてくださいお願いします
寅撫←鷹のシリアス長編バトルラブコメはまだですかあああああああ
オールキャラで絡ませてくださるとなおおいしいですううううう
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