2011年3月6日日曜日

沈黙の合図。


※八晴付き合い後設定
※若干キャラ崩壊気味





「・・・」

「・・・おい」

「・・・」

「・・・いい加減、何かしゃべったらどうなんだ」

「・・・」

「・・・」


八雲の住む部室に久々に訪れたと思ったら
何も言わずに八雲に背を向け、そのまま無言を貫く晴香の様子に
八雲は少々参っていた。
否、少々どころか死活問題だった。(大袈裟ではなく)

可愛い可愛い愛しい彼女に嫌われたくはないし、
声が聞けないのも寂しい。
触れないのはもっと嫌だし、笑顔を見れないのも凹む。

しかし、さっきからうんともすんとも言わないのでは
どうして彼女が怒っているのかも、
どうすればいいのかもわからない。

「・・・僕は、君に何かしたのか?」

「・・・」

やはり無言。

幸いなのは部室に来てくれたことぐらいか。
もし何もないまま彼女との関係が終わってしまったら
八雲の明日はないだろう。(大袈裟ではなく)

ここ一週間、八雲は後藤さんに振り回されたり、レポートが溜まっていたりしたし、
晴香もサークルにバイトに忙しく、なかなか会えない日々を過ごしていた。

「・・・」

「・・・僕が悪いなら謝るから、君の機嫌が悪い理由を教えてくれないか」

「・・・」

なんと声をかけても一向に変わらない晴香の様子に
八雲はもうお手上げ状態だった。

うつ手のない八雲がはぁ、と聞えよがしに溜息を吐くと
晴香は初めて反応を見せた。

びくり、と震えて肩を震わす。

「・・・晴香?」

恋人になってからの特典のように、もはや何度も呼んだその名前を耳元で囁く。

「・・・や、八雲君、・・・」

「・・・うん?」

「・・・き、昨日の夜、どこにいたの・・・」

「昨日?・・・たしか後藤さんと駅前で・・・」

「嘘!!!」

今日、初めて晴香が振り返って顔を見せた。
その顔は、きっと昨日は夜通し泣きながら寝たのだろうと推測できる顔だった。
目は赤く充血し、目の下には隈が。
そして顔色も悪い。

「ど、どうしたんだ?!」

自分のいない間に、いったい何が?!

またトラブルか?なんて悠長なことを言っている場合ではない。

「なんで僕に連絡しなかった!!」

「・・・や、八雲君こそ・・・なんで連絡、くれなかったの・・・」

「だから、クマに呼び出されてそれどころじゃ・・・。っていうか、それどころじゃないだろ!」
なんだその顔は!

八雲の心配をよそに、晴香は叫んだ。

「嘘つかないでよ!私、見たもん!」

「?!」

「お、女の人と一緒に、ご飯食べてたじゃない・・・」

「はぁ?・・・だから、あれは・・・」

「いいわけなんて聞きたくない!!」

「おい、だから違うって・・・!」

「・・・いい。わかってた・・・。どうぜいつも私ばっかり好きだもん・・・」

心底意外な彼女の言葉に八雲は面食らって
思わずニヤけた口元を隠すように手を添えた。

ああ。どうしてくれよう。

彼女の可愛らしいヤキモチが、堪らない自分も。
目を潤ませながら嫉妬している愛しい彼女も。

どうしようもない、馬鹿らしい二人のすれ違い。

「・・・君は、馬鹿だ」

とにかく、自分の反省点は後回しにして
このどうしようもなく可愛らしい彼女の震える体を抱きしめた。

さぁ、彼女に

こ の 溢 れ ん ば か り の 愛 を 伝 え よ う か。



(馬鹿は八雲君だもん・・・)
(・・・悪かった。泣くなよ。・・・あれはただの事件の依頼人だ)
(・・・嘘)
(んなわけないだろ)
(・・・)

*********************


男が嫉妬してる方が好きなのですが、今回は晴香ちゃんでwww
晴香は嫉妬してても可愛いと思うんだ・・・v(原作に限る)

(大袈裟ではなく)ウザいですか?
すみません・・・www

最後一文を区切るやつ、やってみたかったんです♪
なんか、抱きしめたりキスしたりで
最後終わってるのが多いですよね私の文章・・・。
すみません・・・。

君は、馬鹿だっていう八雲のセリフがたまらなく好きですv

更新、今日めちゃくちゃ頑張ったと思うんだ・・・!←

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