2011年8月28日日曜日

捏造幼馴染パロ  大学時代



※八晴幼馴染設定

※大学生時代

※原作と全く異なります(死んだ人が生きてたり)

過去編は見なくても、見ても大丈夫…な、はず。






最近八雲の部室に出入りしているのはどうやら刑事らしい、と
晴香が知ったのは、一心の元を訪ねた時だった。

大学に入ってからというもの、全然一心のもとに顔を出していないらしく、
晴香はその刑事のせいなのではないか、と思っている。


『晴香ちゃんからも、言ってやってくれないか』
と一心に頼まれ、晴香はとりあえず八雲の部室に行くことにした。


成績優秀かつ高校の担任からの熱烈な応援もあり、
なんだかんだと大学進学を決めた八雲は、
大学入学後、家に帰らず部室で暮らしているらしい。

確かに彼の体質ではあの家は住みにくいだろうが、
だからといって大学の部室を我が物にしてしまうのはどうだろう・・・。

そんなことをつらつら考えていると、どうやら八雲が帰ってきたらしい。

部室で勝手に待っていた晴香は、八雲から何も聞かされていないことに
頬を膨らませつつ、八雲を迎えた。


「おかえり」

「…君か」

「…どこ行ってたの」

「君には関係ない。というか、勝手に入るな。不法侵入だ」

「…鍵が空いてたんだもん。八雲君の、防犯がなってないんだよ」

「…」

無言でため息をつく八雲は、それきり何も言わない。

「…ねえ、一心さんが、心配してたよ。…帰らないの?」

「…新婚の家に、のうのうといれるほど、僕は神経が太くないんだよ」

「そんなこと!!一心さんも明美先生も気にしないと思うよ?」

「…いいんだよ」

優しさと、どこか自嘲が含まれた横顔。

胸が痛くなるのは、どうしてだろうか。


しばらく沈黙が流れる。


八雲は大学にはいるときにいつの間にか口調が変わっていた。
その変化は一体なんなのだろうか、と思っても
最近避けられているような気がする晴香は
それを聞くことが出来ないでいた。


でも。その変化や、八雲の晴香を避ける態度が、
なんだか八雲が遠くに行ってしまうようで。
晴香の不安や寂しさは募っていく。

幼馴染だからといって、いつまでも一緒にはいられないのかもしれない。

八雲は、トラブルばかり持ちこむ幼馴染と、
いい加減縁を切りたいのかもしれない。

(私、やっぱりうざいのかな…)


「…どうした」

「…え…」

「…トラブルが、あったんじゃないのか」

しょうがないな、という風に訊いてくる八雲に、
普段の晴香ならばどうせ私はトラブルメーカーですよ!と怒っただろう。

しかし、今日は、なんだか、
晴香の胸に疑問が湧き上がったのだ。

縁を切りたいなら、晴香の頼みごとなど無視してしまえばいいのに、
どうして八雲はこうも何度も手を差し伸べてくれるのだろうか。

(…どうして、優しくしてくれるの…?)


・・・幼馴染だから?
ねぇ、でも。

晴香は、それ以外の言葉を期待している自分に気づく。


だから、つい甘えた言葉がでた。


(ねぇ、八雲君・・・)


「八雲君、・・・遠くに、いかないよね・・・?」

「・・・当たり前だろ」

「・・・そう、だよね・・・」

「ああ。僕はそんなに暇じゃない」

「・・・うん」

「・・・はぁ・・・。・・・そんな顔するな」

「・・・ごめん・・・。でも、」

「・・・約束する。僕は、君の傍にいるよ」

「八雲、君・・・」

「・・・何がっても、必ず君のもとに還る」

「・・・うん。・・・うん・・・」

「・・・君は、ホントに泣き虫だな・・・」

「・・・だって、・・・」

「・・・まあ、いい」

「・・・絶対、絶対だからね?」

「・・・ああ」


どうして口調が変わったのか。
どうして私を避けているのか。
どうして刑事が出入りしているのか。
家に帰らないのか。
などなど。

まだ疑問はたくさんあって、
本来の目的はまったく解決してないけれど。


その約束があれば、今はまだ十分な気がした。


しばらくして、刑事2人と対面するような危機が
晴香に襲いかかることになるのだが、それはまだ、もう少し後の話。


無自覚な想いを抱えたままの捻くれ者の幼馴染が、
自分に素直になる、そんな頃である。



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久しぶりすぎる八雲作品・・・。
一応メインジャンルなのですが・・・(汗)
愛はあるんだよ!!
本当だよ!ネタもそこそこあるんだよ!
ただ、形にできないだけなんだ・・・!

すみません・・・。
でも、ブログの調子が悪かったりしたんです・・・。
(人はそれをいいわけと呼びます)

もうぴ○しぶだけにしようかと迷い中です・・・。


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